さとりのこさとこのブログ

新しい技術「観術」を日常で活用・応用した気づきや たまにどーでもいいことも掲載

映画「1984」あらすじ・まとめ 【オルタナティブファクト 二重思考による思考の統一化とは】

2017年、トランプ氏の大統領就任時に

オルタナティブファクトという言葉が一時期話題に上がったことがありました

 

嘘を正当化。事実を否定するためにもうひとつの事実を作るといった意味です

 

過去トランプ氏は『130万人の雇用を生んだ』と嘘の情報をFBで流したり、大統領就任式の聴衆人数を実際よりも多めに発表したこともありました

 

トランプ氏のSNSフォロワーは2017年10月現在で約4000万人

 

アメリカの雑誌·新聞購読者が約800~1000万人と格差がある中で、もしトランプ氏の発信する情報が素晴らしいと思ってしまったら、嘘でも受け入れてしまう可能性もあります

 

アメリカ国民の中でもトランプ氏から流れる情報に疑問に感じた人達が【二重思考】について書いてあるジョージ・オーウェルの小説『1984』に注目が集まりました

 

日本にいても他人事ではありませんし、私自身もどんな話なのか、とても気になっていたので映画を中心に見てみることにしました

-------------

これは未来の話である

UFOや宇宙人といった遠い未来の話ではない

身近に迫ったある未来の出来事である

1965年に核戦争が起こり荒れ果てた世界は

3つの統治国家に分断された

オセアニア
・ユーラシア
イースタシア

核兵器の廃絶後も戦争は続いた

紛争による緊張状態を維持することで政党は権力を保持しようとしたのだ


オセアニアの行政区

『避難命令、ユーラシアがミサイルを発射、全員、即刻 避難せよ。敵国のミサイルが接近中』

主人公のウィンストンは避難命令に従って家に帰った

"テレスクリーン"と呼ばれる『監視の目』のようなものに持ち物全部について報告をした

しかし、部屋に入る前に足元で蹴って隠した「日記」をテレスクリーンの角度から見えない場所でこっそり書いていた

表紙を『1960』から『1984』に書き換えた

1984年4月18日>

今は思考警察の監視下にあり誰も日記を書かない

もし書けば「死刑」になるからだ。でもかまわない

この古い日記帳に誰にも言えないことを書き記そう

あの女にあった。私をつけているようだった。早くも怪しまれたか

日記を書いている時、テレスクリーンからニュース速報が流れた

『破壊工作員2名が逮捕され罪を認めました!工作員が最後に叫んだ言葉は”ビッグブラザー”万歳!』

ウィンストンは思わず日記に”打倒ビッグブラザー”と書いていた時

「手を上げろ!反逆者め!ユーラシアのスパイ!思想犯!射殺してウラン鉱山へ送ってやる」

突然、部屋に同僚の子供が入ってきた。党少年団の訓練に行く前で興奮しているようだった

「机の位置がテレスクリーンから離れすぎている。通報する」と子供に言われたが、

同僚からは「彼は何も隠してはいない」と擁護され、飲みに誘われる

ウィンストンは外出の準備をすると

『党外局員規定に従い外出時は必ず局員バッジを着用すること』テレスクリーンから注意を受けた


●外に飲みに行くと囚人がいた

同僚
「憎悪週間にユーラシアにいたらしい。ヤツらが秘密を漏らして戦況が悪化した。ビッグブラザーが地中海での勝利に免じて囚人25名を釈放したらしい。なんて寛容な人だ」

ウィンストン
「愛情省で治療を受けたのか」

同僚
「治ってなければ釈放されない。ビッグブラザーに乾杯。偉大な兄弟に」

ウィンストン達が飲んでいると店に女がやってきた

ウィンストン
「あの女は苦手だ。話をしたことがないがつけられている」

同僚からは気にしすぎだと言われた

その時、ニュースが飛び込んだ

『愛情省から重大速報です。ビッグブラザーは今夜ジョーンズとラザーフォードの再逮捕を決めました』

ウィンストンの目の前で囚人たちが逮捕された

ウィンストンは「頭痛がするから今夜の会合は欠席する」と同僚に伝え、早々にお店を後にした


●お店を出ると例の女につけられる

ウィンストンは昨日、日記を購入したお店へ何か面白いものがないか物色しにきた
店主から2階にも商品があると勧められ、

2階に上がるとテレスクリーンはなかった

店主に聞くと市民エリアにはないとのこと

2階に飾ってあった絵を見て「教会」であることを店主に言われるまで、国からの書き換えらた情報だけを受け取っているウィンストンは気がつかなかった

ウィンストンは「革命前の記憶があるのか?」と聞くと店主はなんとなくと答えた

店主とやり取りをしていると例の女が後をつけてきたので慌てて外に出ると警察に職務質問されてしまった

18時に出て22時まで外出していることや、一通りのやりとりに不信に思われたウィンストンは明朝8時に「思想管理局」に出頭するように言われてしまう


●思想管理局に出頭

「夜遅くに散歩?頭痛は?記録局の仕事はつらいか?」局員から色々質問された

局員

「君の業務は?」

ウィンストン
「歴史の改ざんです」

局員
「不適切な表現だな。スピーチや誤報の訂正だろ?」

ウィンストン
「はい」

局員
「新語法の確立を急ぐ必要があるな。今のような誤表現は辞書から排除する」

その後も市民エリアの店に入ったのか、誰と話しをしたのかを質問され

最終的に市民との接触は避けるように言われた

局員からは
「党の方針に不満でも?特権階級に属する以上恩恵と同時に制限も受ける。君の釈明では不十分だ。愛情省に報告しておく」

官僚オコナー
「その必要はない、今後は規程を厳守するように」

ウィンストンはオコナーから戻ってよいと了承をもらった


●真理省での仕事はスピーチの誤報の訂正

『11月12日発行の官報を取り寄せろ。当時の予測に反してユーラシア軍が攻撃してきた。
ビッグブラザーのスピーチ内容を矛盾しないように書きなおせ』

ウィンストンは”1983年11月12日の官報”を取り寄せると、書類の中に「保管用 公表禁止」の写真が挟んであった

写真は敵国ユーラシアにいたはずの囚人たちが憎悪週間に国内にいたことを証明する写真だった

ウィンストンは思わずそこにいたオコナーに写真を見せるが「時には情報が間違っていることもある」と返されてしまう

ウィンストンは黙って写真を気化装置(廃棄)に入れた


●憎悪の時間だ、位置につけ!

”敵国ユーラシアの正体をみよ!下劣で冷酷な侵略者による極悪非道な残虐行為の数々を!”

”そして捕虜を拷問にかけ、なぶり殺しにしたのだ!まさに生死をかけた戦い”

”だが本当の敵は国内に潜んでいた!母国を売った不届きものカラドールだ”

ビッグブラザーの革命を妨害した地下組織のリーダーだ”

『殺せ!殺せ!』

”ヤツは軍事機密を敵に漏らし9年に及ぶ国家計画を台無しにしたのだ”

『犯罪者!絞首刑だ!』

”ユーラシアとの戦いも負け戦だと触れ回っている”

『うそつきだ!』

”ヤツに言わせればユーラシア国民は善良で和平を望んでいる。我々に敵国との和解を求めているのだ”

『憎め!憎め!憎め!憎め!』

ビッグブラザーの映像が流れると一斉に

『偉大な兄弟!』


憎悪時間の終了後、例の女からメモを受け取った

そこには”話がしたい、あなたを愛している”と書かれていた

ウィンストンは他の人に見られる前にメモを気化装置に入れた


●例の女と勝利広場の塔で19時に待ち合わせ

ユーラシア軍の捕虜が勝利広場を通過し、みんながやじる中で、例の女から「日曜の午後、中央駅の草地で会いましょう」とメモを渡された

日曜の午後、中央駅の草地で会うと約束した女の名は「ジュリアン」だった

ここならマイクもない、誰も聞いてない。監視の目にも触れず自由に話せる。触れ合うこともできる
ウィンストンはてっきり彼女をスパイだと思い込み、ジュリアンを恐れていたことを話した

ウィンストンは
「国民は洗脳され、憎しみ、愛を恐れてばかりいる。なぜ私が不良党員だと?」と聞くと

ジュリアンは
「あなたは顔つきが違った。国の体制に不満を抱いている顔。従順な党員のふりをすれば大丈夫。愛には支配社会を打ち破る力がある。国の言いなりにはならない」と答えた


●アイバーの鐘塔で再開

ジュリアン
「普段会っても会話ができない、見かけても他人のふり。監視の目を恐れずに過ごせる場所があれば・・・」

ウィンストン
「ジュリアン、いい場所が。古物屋の2階はテレスクリーンがない。あの部屋を借りる」

店主から”この部屋は筒抜けですよ”と言われた

ジュリアンが店主がいつ通報するかわからないと心配したが、ウィンストンはここなら大丈夫だと言って2人は2階を借り、隠れ家にすることにした


2人は隠れ家で落ち合うが、部屋でたまたま見つけたネズミを見てウィンストンは豹変した
ウィンストンはネズミが死ぬほど嫌いだった

幼いころ家にネズミの大群がいて、ある日妹が消えてしまったトラウマがあった

ウィンストンは心が落ち着いてからジュリアンに話を始めた

ウィンストン
「地下組織の人物と接触できれば体制を倒せるのに。真理省にオコナーという男がいる。きっと反体制派だ。彼は信用できる」

ジュリアン
「関わったら殺されるわ。一歩間違えれば即抹殺されてしまう。他人は信用できない」

ウィンストンは取り寄せた官報の中に囚人たちが国内にいた時の写真が挟んであり、オコナーに見られたにも関わらず、彼は見逃してくれたことをジュリアンに伝えた

ジュリアン
「もし本当に反対制派の地下組織があるなら私も加わりたい」

2人はオコナーが反体制派の合図を出すまで動かないことにした


●憎悪週間

ウィンストンは家で仕事をするふりをしながらテレスクリーンから見えないところで日記を書いていた

”2+2+が4でるように自由の答えはただ1つ”

”自由とはすなわち打倒”

”打倒ビッグブラザー

ウィンストンは真理省に出勤するとオコナーから別の作業者の仕事を引き継いでほしいと依頼され

「住所を教えるから19時に取りに来い。我々には君の力が必要なんだ」と言われた

自宅へ呼んで仕事の話をするなんて不自然すぎる。自分を呼び出すための口実の可能性が高いが
オコナーを信じて、ウィンストンとジュリアンは彼の自宅へ2人でいくことにした

オコナーの家ではテレスクリーンから流れる放送が消すことができる一部の党内局員の特権を持っていた

ウィンストン
「ここへきたのは反体制派の抵抗勢力が存在すると考えたから。もし本当なら私たちも力になりたい」

オコナー
「覚悟はできているか?命を落とすかもしれない。人を殺せるか母国を裏切れるか。恋人と別れることになっても」

ウィンストン
「(恋人と別れることは)いいえ」

オコナー
「頼れるのは己の思想だけだ。暗闇との戦いだ。捕まればそれまで。後で社会を破滅させる戦略を記した本を届けさせる。組織の詳細は知らないくていい。指令は私が出す。隠れ家はあるか」

ウィンストン
「日曜は古物屋の2階にいます」

オコナー
「カバンは憎悪週間中はカラにしろ。テレスクリーンを再開するので帰ってくれ・・・ウィンストン、私なら日記は処分する」

 

憎悪週間中、広場で死刑囚の最後の語りを聞いている中で『あなたのカバンはこれですか』と知らない人に声をかけられ、ある本を入れられる

ウィンストンはジュリアンと隠れ家で落ち合い、受け取った本を読み上げた

この本で未来を切り開く!2人で幸せになろう!と誓い、他の仲間を探そうとジュリアンが提案した時

「2人ともあの世行きだ!」

「!!!」

部屋の鏡の裏にテレスクリーンがあり、部屋に鍵がかかり警察に取り囲まれた

店主
「はじめに”この部屋は筒抜けですよ”と言ったはず。思想警察はお見通しだ!」

2人は連行された


●愛情省に軟禁

軟禁された部屋にウィンストンの同僚が入ってきた

「国に仕えているつもりだったが・・・気がつかないうちに邪悪な心を抱いてたんだ。なんて言ったと思う?

”打倒ビッグブラザー

寝ながら何度もそうつぶやいていたらしい。悪化する前にここに連れられてきた。手遅れにならずにすんだ」

ウィンストン
「誰が告発した?!」

同僚
「娘に。恨んでない。正しい子に育ってくれた証拠」

そんなやり取りをしているとオコナーが現れた

オコナー
「ジュリアンはお前を裏切った。基礎工程を終えたら2人でゆっくり話をしたい」

ウィンストン
「ここはどこだ。愛情省?いつ来た?この施設の目的は?私たちに自白させること?」

オコナー
「本当は捕まえて罰を与える。ここで正気に戻してやるんだ。治るまで決してここから出られない。異端者を殺すのが我々の目的ではない。宗教的抑圧はもう古い。

殺したところで異端者は撲滅できない

我々は彼らの本心を引き出す

最後は自分の意思で改心する異端者を滅ぼすのではなく、過ちに気づかせて心のそこから悔い改めさせる

自分を取り繕っても意味がない

自分の心と魂に従い、我々の一員となれば二度と逆らうことはないはず

決して再発しないように根気強く治療する

愛や友情、人生の喜びや笑い、勇気、好奇心、誠実さとは無縁の人間になるのだ

我々の治療で空っぽになった君の心は再びビッグブラザーの愛で満たされる

治療を始める前に何か聞きたいことは?」

ウィンストン
「ジュリアンは生きている?カラドールはどこだ?地下組織はホントにあるのか?」

オコナー
「精神的に混乱し、不確かな記憶しかないから、ありもしない出来事を現実と思い込むのだ
君は本当にカラドールの著書を手にしたのか?」

ウィンストン
「もちろん 勝利広場で男から本を受け取った」

オコナー
「君の思い違いでは?本当はどうなんだ、思い出してみろ」

ウィンストン
「確かに受け取った」

オコナー
「連れていけ」

ウィンストンは拷問室に連れていかれた


●思考の統制

オコナー
「君は妄想の中で囚人たちの写真を見たそうだな?」

ウィンストン
「実際に見た」

オコナー
「でっちあげを裏つける証拠らしいがそのような写真は存在しない」

ウィンスト
「違う!確かにこの目で見た。記憶にある、あなたも見たはず」

オコナー
「私には覚えがない。過去の情報統制について党は何と指導している。過去を統制するものは
未来を統制し、現在を統制するものは過去を統制する。過去の情報はどこに?」

ウィンストン
「記録はある。党が統制している。私の記憶は統制などされない」

オコナー
「自分の記憶の整理すらついていないじゃないか。君は謙虚さと自制心にかける。もっと素直になれ。2+2が4であるように自由の答えはただ1つだと?

指は何本に見える?4本。だがもし、政府が5本だと言ったら?」

ウィンストン
「4本」

オコナー
「何本に見える」

ウィンストン
「4、4本は4本としか言いようがない!」

オコナーが求める答えを言わない度に電気ショックの拷問を受けた

オコナー
「これは何本!」

ウィンストン
「4本!4本でも5本でもどちらでもいい。頼む。止めてくれ!」

オコナー
「うそつけ。まだ4本だと思っているはずだ!」

ウィンストン
「そう見えるのだから仕方ない!」

オコナー
「2+2は4。確かに4本かもしれない。だが政府が5本といえば5本になる。これは何本だ?」

ウィンストン
「5本にしておくよ」

オコナー
「今度は何本だ」

ウィンストン
「わからない。4、5、6。ホントにわかりません」

オコナー
「いいぞ。では正直に答えなさい。この指は5本だ。5本に見えるか」

ウィンストン
「はい」

オコナー
「カラドールの本を見たか?」

ウィンストン
「いいえ」

オコナー
「本は存在しなかった」

ウィンストン
「はい」

オコナー
「思考は統制し洗脳することができる。反逆者の死刑囚でさえ最後は改心した

治療後、彼らの心に残ったのは後悔の念とビッグブラザーへの愛だけ

立て、こちらへ。今の自分の姿を見てみろ」

ウィンストン
「ひどい」

姿見の前に立たされると見るも無残な姿になっていた。その時、ジュリアンの声が流れた。

ウィンストン
「(彼女に対する愛情が残っている)私は裏切らなかった!」

オコナー
「そのとおり今はまだ裏切ってない、来るんだ」

 

●101号室

オコナー
「101号室の扉の向こうで何が待っているかヒントをやろう

恐怖の感じ方は人それぞれ。

生き埋めやおぼれ死にを恐れる者もいれば

火あぶりや串刺しの刑におびえる者もいるだろう

君にとってもっとも恐ろしい死に方とは?

言わなくてもわかっている
101号室はこの世でもっとも恐ろしい場所だ」

ウィンストンはオコナーにいきなり部屋に入れられるとそこには"大量のネズミ"

ウィンストン
「罪ならジュリアンに!どんなに痛めつけてもかまわない!私の代わりにジュリアンを苦しめてくれ!」

ウィンストンはオコナーに抱きついた

オコナー
「これでもう君は二度と我々に逆らえないはずだ。明日釈放しよう」

愛情省内でのウィンストンの思考の統制が完了し、釈放された


●釈放された後

『速報です。平和省発表の最新情報によるとユーラシア軍は引き続き南下中とのことです。

ただちに反撃を開始しなければ中央アフリカ全土が侵略されます。

没落すれば致命的な痛手を負うでしょう真理省から続報が入り次第お伝えします

ビッグブラザーがあなたを見守っている』

ウィンストンは愛情省から解放された後、外で変わりきったジュリアンを見かけた

ジュリアン
「私、あなたを裏切った。脅されたの。考えるのも恐ろしい。思わず叫んだ。私の代わりに他人を苦しめて!逃げるために仕方なく口走った。だけど実際そのときは本気でそう思ったの。大切なのは自分だけ。人を思う気持ちなど失ってしまった」

お互い、以前と同じ感情を持てなくなっていた

そして唯一喜びも愛もすべて与えてくれる人が誰なのかわかった

ビッグブラザー」だと

-------------

ジョージ・オーウェルスターリン全体主義を批判の意味で書いた小説『1984年』暗黒社会

 

映画の後半部分の『指が何本に見えるのか』の洗脳シーンが何とも言えない衝撃でした。そして、主人公の行動全てが「国」が作ったシナリオの中で操作されていたに過ぎない光景を目の当たりにして絶句しました

 

この物語の全体を通してみると

それぞれ価値観の違う人たちが存在する中で二重思考を駆使した『戦争中における思考の統一』

その中でポイントが2つあります

 

【物語に出てくる愛情省の拷問の目的】

党から見た”脳を完全な状態にする”その者のすべてを打ち砕き、からっぽにし、最後に「ビッグブラザーへの愛」以外は残らないようにする


【純粋な権力】
他人を支配する権力と人間の文明は「憎悪」を基礎にしており「人の顔をブーツで踏みつける時の快感は変わらない」この世界では踏みつける対象はなくならない
だから永遠と反逆者は罵倒されつづける「憎悪週間」はなくならない

 

この2つは『1984』の漫画から一部抜粋した表記ですが、物語では協調して表現されているように感じました

 

今の時代から見ると信じられないことですが、戦争が中心の社会では自然な流れになるのだと思います

 

この物語は1947年に発表されたものですが

ジョージ・オーウェル第二次世界大戦中における「思考の統一」が暴力による統制だと

こういう結果になってしまうと戦争を体感していない後世の私たちに書き残してくれたようにも感じました

 

最後にそれぞれ価値観、判断基準の違う人たちに対して今までの人類歴史は戦争による「暴力」資本主義では「財力」を使ってきましたが

観術創始者Noh Jesu氏は

これからの時代は観点(観る視点)固定から自由になり観点を自分で編集、デザイン、クリエイティブすることが可能になる「ZERO化」の技術を使った集団のチームプレイが必要だと言っています

その確信が気になる方は是非Noh Jesu氏のblog「この時代になぜ認識技術・観術が必要なのか?を教育から語る」を読んでみてください。
f:id:a_satoco:20171026082936j:image

くぼみ戦争

電車のドア付近の『くぼみ』

 


『くぼみ』はいつ空くか分からない

 


でも、どうしてもほしい

 


だって、そこには【絶対的な安心】があるから

 


『くぼみ』に目掛けて向かう挑戦者たちは

 


今日も企業という戦場で全力で走りきっている

 


そんな挑戦者たちに私たちは毎日支えられている

 


----------------------------
【解説】
ある日、電車に乗っていた時に近くにいた女子高生同士が電車のドア付近のことを『くぼみの奪い合い』という話をしていました。

面白い発想だなと思ってポエムにしてみました。

実際、私も疲れて寄りかかりたい時はくぼみにむかって猪突猛進になりやすいです。


---------------------------
blogを読んで頂きありがとうございます。

blogを始めて先日アクセス数が累計15,000PVを超えたので、初心に戻りポエムにしました。

 

現在、blogの更新頻度がまちまちですが、観点にフォーカスした内容をできる範囲で、更新していきたいと思っています。

ここ最近、北朝鮮問題のような全世界が取り組む必要がある問題や、日常でも普通に考えたら起こりえない事件が多発しています。

観る視点が固定されている状態では『なぜその問題が起きているのか』の原因、背景はわかりませんし、理解、解決まで到達するのは難しい状態です。

 

私が現在活用している認識技術(観術)は自分自身の『観る視点』がどのように動くのか、相手の観点がどのように動いているのかの仕組みについて明確に規定しています。

人間一人ひとりが自分の持っている機能の理解、VerUpがおきることで、問題に対する解決の糸口が見えてきたりすることもあります。

今の時代本当に必要なのは『観点』の仕組みを理解した『心』の開発開拓だと確信しています。

最後に、ポエムを書くことで「考えが整理」されていく習慣を目指しています。


f:id:a_satoco:20171016085248j:image

映画【魔女の宅急便】あらすじ・まとめ 社会人一年目の悩みを乗り越える為の人間関係

今年、スタジオノポックの「メアリと魔女の花」のTHE ART展と映画を観に行きました。

ネット上ではスタジオジブリの作品との違いについて色々なレビューを目にすることがありましたが、

画風は同じように見えて、監督、プロデューサー、制作工程、ストーリー等、作りが異なるので”比較する作品”ではないと感じました。

そこで「魔女の宅急便」は一体どんなストーリーだったのか、今回このタイミングで振り返ってまとめてみることにしました(ネタバレありです)

---------------------------

父親のラジオを聴きながら絶好の満月日和であることを知ったキキは

「今夜に決めた!」

”13歳になったら家を出る”今の時代に合ってないとも言える魔女の修行のしきたり。

キキが家を出ることに決めた日、キキのお父さんは慌ててご近所に電話。

お母さんからは「心と笑顔を大事に」と言葉をかけてもらった。

”よその町で修行をしないと魔女になれない”

”南の海の見える方に行きたい”

希望を抱いて住み慣れた町の人達に見送られながら、キキは修行に出ることになった。

旅立ってすぐに他の町で修行している魔女と出会う。

「私は占いをやってる。あなた特技はあるの?私はもうじき修行が明けて帰れるの。頑張ってね」

その魔女と別れた後、急に天候が変わり落雷や豪雨の中、キキは汽車に紛れ込んだ。

汽車の中で一夜過ごした翌朝、時計台がある海に浮かぶ大都会を見て「こんな町に住みたかった!」希望で溢れるキキだった。

町に着いてみると想像以上の大都会だった。

魔女が住んでいないことを確認するとキキはこの町に住むことに決めたが、

町の人達に「笑顔」であいさつをしても冷たい態度を取られ

キキが町中を飛ぶことで大渋滞・交通事故になりかけ、危うく警察に捕まりそうになるところをトンボ(男の子)に助けられる。

とりあえずその日の宿を探そうとホテルに行くが未成年の為、一人では泊まることができなかった。

町中で過ごしていても警察にビクビクしながら移動しなければならなかった。

夕方、黒猫のジジから「他の町を探そうよ」と提案された時、

たまたま、お客様がおしゃぶりを忘れたのに気付いたパン屋のオソノさんと出会い

オソノさんの代わりにお客様におしゃぶりを届けた。

オソノさんからお礼にお茶をご馳走になり、キキがこの町に来た経緯を話すと空き部屋を使わせてもらうことになった。

キキは「オソノさんのように私を気に入ってくれる人がいるかもしれない」

この町で頑張ることにした。

翌日、キキはお店を開くことを決意する

オソノさんに「ここで宅急便を始めること」を提案し、”パン屋の店番を手伝う”条件でOKをもらう。

自分の部屋の掃除を終え、買い物に出かけるが、同じくらいの年の子たちが楽しそうにしていたり、ウィンドウに飾られている靴を見て、おしゃれができない自分にへこむ

生活用品を購入後、一気にお金が飛び「当分ホットケーキ生活だね」とジジに伝える。

買い物から戻ると早速「甥っ子への誕生日プレゼント」を届けてほしいという仕事の依頼があった。

購入したばかりの地図を見ながら、移動。

途中で突風に飛ばされプレゼントのぬいぐるみを落としてしまう。

ぬいぐるみを取りに行こうとするが鳥たちから目をつけられ、森に近づけない。

ジジをぬいぐるみの身がわりにして、夕方ぬいぐるみを落とした森にもう一度探しに行くと、ある小屋で探していたぬいぐるみは見つかるが、破損していた。

小屋に住んでいた画学生のウルスラから家の掃除を交換条件にぬいぐるみを直してもらう。

夜、お届け先の飼い犬の助けもあり、ジジは無事に戻ってきた。

そしてパン屋に戻るとオソノさんの旦那さんがキキの為に『宅急便専用の看板』を作ってくれていた。

翌日、キキがパン屋の店番中にトンボがやってきて

6時に迎えにくるからと
”飛行クラブのパーティの招待状”を渡される

それと同時に宅急便の依頼が2件入ってきた。

キキはこれぐらいの内容であれば、
”パーティに間に合う”と軽く考え、両方の仕事の依頼を受けることにした。

1件目を早々に終わらせ、2件目の老婦人の家に向かうと、電気オーブンが壊れてしまい運んでほしい料理ができなかったので、老婦人が断ろうとするが、キキからの提案でマキのオーブンで料理を仕上げることに。

料理が完成するまで、家の電球を取り換えたり、お茶をしていた。

ところが家の時計が10分遅れていることを知り、慌ててキキは料理を届けに行くことに

そして急に雨が降りだし、土砂降りの中、料理を届けるが、届け先の老婦人の孫からは「この料理すきじゃないのよね」と感じの悪い態度と取られる。

そしてトンボとの待ち合わせ時間からだいぶ遅れ、パーティには行けなかった。

翌日、高熱を出し、一日休んだ。

次の日オソノさんからコポリさんちにお届けものを依頼を受け、向かってみるとトンボの家だった。

パーティで発表された「人力飛行機」を見せてもらい、それに乗って海岸に止まっている飛行船を見に行くことになった。

海岸につくとキキは「自信を無くしていたけど、トンボと出会って元気をもらった」と話をしていた時、

先日料理を届けた先の感じの悪い女の子とトンボが仲が良いことを知り

キキは不機嫌になって来た道を1人で帰ってしまう

家に帰ると「せっかく友達出来たのに、にくい!昔の素直で明るいキキではなくなっちゃった」
複雑な気持ちを抱えて、その日は眠りについた

突然、黒猫のジジと会話ができなくなり、自分の魔法が弱くなっていることに気づく

その夜、慌てて飛ぶ練習をする中で母からもらったホウキが折れてしまう。

オソノさんに魔法が弱くなり、宅急便の仕事を休むことを報告。家にはいさせてほしいとお願いをする。

オソノさんから「顔色悪いけど大丈夫?」と聞かれ

キキは「修行中の身に魔法が無くなったら、私、何の取柄もなくなっちゃう」

部屋に戻り、今自分にできることは泣きながら新しいホウキを作るしかなかった。

以前森で出会った画学生のウルスラが買い出しついでにキキのところに顔を出しに来た。

仕事のことを聞かれ「休業中」であることを伝えた。

ウルスラの提案で森の小屋に行くことになり、バス・ヒッチハイクで森の奥まで向った。

キキはウルスラと1日過ごし、今の状況を話すと

ウルスラ
「魔法も絵も似てる。私も描けないことがあった。ジタバタすることで急に描きたくなる。13の時に絵描きを目指して、ある時、描けなくなった。気づいたの。誰かのマネだって。自分の絵を描かなきゃって。苦しかった。今も苦しいけど、前より絵を描くことを考えるようになった」

「魔女は呪文で飛ぶんじゃないんだね」

キキは
「魔女は呪文ではなく血で飛ぶ。魔法って何か考えたことがなかった。修行も古臭いしきたりぐらいに思ってた。あなたがきてくれてとても嬉しかった。私一人じゃ、ただジタバタしてただけだ」

気持ちが落ち着いたキキはオソノさんに家に帰ることを電話で報告すると

帰りに以前依頼を受けた老婦人のお宅へ行くようにと言われる

訪ねると老婦人はこの前のお礼にとケーキを焼いて

キキにプレゼントしてくれたのでした。

プレゼントに感動している最中、

老婦人宅の居間で流れているテレビのニュースでトンボが飛行船と共に飛ばされるところ見てしまい、キキは慌ててトンボを助けるために飛行船が飛ばされている現場に向かう。

飛行船を目指し、町中を走る途中でデッキブラシを手に入れ、空を飛ぶ決断をする。

飛行船は町の中心部の時計台にぶつかり止まったが、ロープに捕まっていたトンボは今にも落ちそうな状態。

キキは何とか間に合い、必死に手を伸ばすが、トンボは力尽きて、真っさかさまに落ちた。見物人たちが「もうダメだ!」と目を覆った瞬間!

間一髪でキキがトンボの手をつかみ、助けることができたのでした。


それから暫くして実家のご両親宛にキキから手紙が届く

「お父さん、お母さん、お元気ですか。

    私もジジもとても元気です。
 仕事の方も軌道に乗って少し自信がついたみたい。

    おちこむこともあるけれど、
 私、この町がとても好きです」

---------------------------

初めてこの映画を観たのは小学生の時、母に連れられて映画館で観ました。

子供の時はあまり考えて観ていませんでしたが、改めて観てみると


●実家を出る時の「希望と不安」

●特殊な力があったとしても一人立ち、自立することの大変さ

●親、住み慣れた環境の中で作られた人間関係から一から構築しなければならない人間関係

●実家で与えられた女の子らしい一人部屋と自立してから住む最低限の物しかない質素な部屋との違い

●おしゃれができない、友達が少ない、周りとの相対比較

●仕事を楽観的に考え、後で墓穴を掘る。

社会人として親から自立する上で色々と感じる不安・失敗・希望といった感情が表現されていて、
大人になってから観ると感情にグッと来るものがありました。

映画館で母から買ってもらったパンフレットはいまだに持っています。

f:id:a_satoco:20170821112330j:image

久しぶりに読んでみると

宮崎駿監督がどのような背景で映画を製作したのか、とても丁寧に書かれています。

裏話「魔女の宅急便のあれこれ」「制作ノート 話のタネ」には

●脚本・監督・プロデューサーを1人で3役兼ねていた

●宮崎監督(当時48歳にしてタフすぎる)

    一日のスケジュール

 毎日 出社8:00~9:00/退社 深夜2:00~3:00

    通勤 車で片道約1時間、

    食事1回15分、2食以外ほぼ仕事。
    睡眠時間3~4時間。それを10ヵ月間継続

●10代~30代の女性に向けて共感してもらえる設定で制作している

●できるだけアニメのパターンから抜け出したいと思ってジタバタしながら制作

●当時「小品」にするつもりでラストはウルスラと話しをして元気になるで終わる予定だった


パンフレットを見ていく中で後半に制作の方の印象的なコメントがありました。

大人が成長する過程における

「一つの事件」=「経験である」

事件に遭遇して心が開け、強く成長するキキは魔女であっても本質的には「普通の女の子」である。
旅立ちから自分の個性を知り、宅急便を始めて人と人との間の関係が生まれ、交差して拡大する。

つまり文字通り「人間」なのである。

その「間」が多様化して力強く、布のように、織られていくのが自立であろう。

旅立ちに始まる自立には冒険と孤独と愛情が織りなされていく。

これがファンタジーの中でリアルに感得(カントク)されるのが「魔女の宅急便


このコメントを通してキキが魔法が使える「特別な個人」ではなく、伝統を継承していく人としてその時の時代、社会の中で『人との関係性による調和・融合によってスランプを乗り越えていくこと』を丁寧に表現しているのを感じました。


最後にこの映画は28年前に作られたものですが

”どの年齢で見ても新しい発見がある”作品を作ることができる宮崎監督のすごさを改めて感じる映画でした。

f:id:a_satoco:20170822120549j:image

2017年 暑中お見舞い申し上げます

2017年 梅雨が明けが発表されたと思ったら、お天気が不安定な日が続いており、今年はどんな夏になるのか予測がつかないまま、8月が始まった気がします。

日々の忙しさに追われて、気がつけば前回の記事から2ヶ月過ぎていました。

Blogの更新を楽しみにして下さる方の為にもなるべく1か月に1回更新できるように目指していきたいと思います。

2017年半年が過ぎ、気が付いてみると昨年の今頃に書いた「太宰治の人間失格 あらすじ まとめ」

私のBlogの記事の中ですごい勢いでアクセスが伸びており、正直びっくりしています。

 

今の時代、人間とは一体何なのか「本質を知りたい」

そんなニーズが増えてきているのを日々感じているこの頃です。 

最後に、Blogを読んでいただいた皆様へ

これから暑さが厳しくなる季節ですので、体調をくずされませんよう気を付けてお過ごしください。

 
f:id:a_satoco:20170801071451j:image

会社にいきたくない病

朝、目覚めると身体が鉛のように重い

 

いつもの道を通り

 

鉄の固まりに乗り

 

コンクリートの檻に閉じ込められ

 

自分の尊厳を殺しながら時間を過ごす

 

死ぬこともできないから

 

ただただ生き続けるだけ

 

夜の帳(とばり)が降りるとき

 

世の中の縮図を抱き締めながら

 

明日への不安と共に

 

4cmの扉を静かに閉じ

 

今日も眠りにつく

 

---------------------------

【ポエム解説】

いつもの道を歩き電車に乗るとまわりの人たちの顔に覇気がない

 

そしてある日、知人から『死ぬことも人に迷惑をかけてしまうのでただ生きるしかない』と言われた時にびっくりしました

 

働く多くの人たちは自分の人生(目的、目標、方向性)と繋がらない職場に所属

 

そこで同じ方向性に向かって楽しそうに仕事をする人と出会うのはなかなか難しい時代です

 

今ここ、何のために自分は生きているのか

 

そして人間一人ひとりの本当の能力の開花とは

 

日本人は『本物のチームプレイができる可能性がある』ことに気がつかないと

『生きる屍』状態の人がどんどん増えて行くのを感じて書いてみました。

---------------------------

blogを読んで頂きありがとうございます。

blogを始めて先日アクセス数が累計10,000PVを超えたので、今回は初心に戻りポエムにしました。

 

現在、仕事をしながら、JAPAN MISSION PROJECTに関わり、合間を縫ってblog更新しています。

正直厳しいと思う時もありますが

 

『どんな自分になって何を成し得るのか』

 

あきらめたり、落ち込むことがあっても

常にそこと繋がったところから考えることで

前に進むことができる

 

仕組みを理解することの大切さを実感している日々です。

 

認識技術(観術)によって自分自身の『観る視点』がどのように動くのか

 

そして ポエムを書くことで「考えが整理」されていく習慣を目指しています。

f:id:a_satoco:20170504175205j:plain

映画【ゴースト・イン・ザ・シェル】攻殻機動隊 アニメ あらすじ・まとめ

【映画まとめ】※ネタバレありです。

 以前から友人に「すごく良い」とお勧めされていたものの「何がどのように良いのか分からず」

今回ハリウッド版の映画が上映されるタイミングで

【映画/実写】⇒【映画/アニメ】⇒【マンガ/原作】の順番で見てみることにしました。

3つの作品をシンプルに表現すると

 

【映画/  実写(2017年)】

  アニメからインスパイアされた新しい作品 

【映画/アニメ(1995年)】

ある事件を中心に一つのストーリーにまとめた作品

【マンガ/原作(1991年)】

  オムニバス作品

(それぞれのストーリーを一冊にまとめたもの)

 

その中でも比較的ストーリーがわかりやすい映画のアニメを中心に認識技術(観術)を使いながらポイント毎に大まかにまとめてみることにしました。

---------------------------

西暦2029年

企業がネットの星を被り、電子や光が駆け巡っても

国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない近未来

 

一つの事件が起きた

外務大臣の通訳が電話回線を経由して電脳にハッキングされる

ガベル共和国との秘密会議に対する妨害工作の可能性が濃厚で、出席者全員に網を張って待っていたところ、外務大臣の通訳にゴースト(霊魂)ハッキングをして会談を襲撃させるつもりだった様子。

正体不明のハッカー

 

国籍は推定アメリカ。

性別・年齢・経歴すべて不明。

去年の冬からEC圏に出没

 

・株価操作

・情報収集

・政治工作

・テロ

・電脳倫理侵害

・その他10数件の容疑で国際手配中の犯罪者

 

不特定多数の人間をゴーストハックして操る手口から付いたコードネームは『人形使い

この国に現れたのは初めてのことだった。

 

●清掃員の話

ゴミ回収中の清掃員が同僚に家族の話をしだした。

「女房が顔も合わせもしないでいきなり離婚。娘は他人顔、浮気まで疑われている」

「飲み屋で親切なプログラマーと出会って

”女房の弁護士がやり手で会わせてくれない!”と言ったら相談に乗ってくれた」

公衆電話の場所を変えながらアクセスすれば、バレない。

彼はゴーストハックまでして前の女房の気持ち知りたかったのだ。

「清掃員」のゴーストハックがすぐにばれて、公安9課に身柄を確保された。

 奥さん、娘、離婚、浮気

全部偽物の記憶、全て夢のようなもの。政府関係者に利用され「ゴーストハック」を仕掛けられていたのだった。

公安9課が清掃員のアパートに行ったが誰もいなかった。彼の頭の中にだけ存在する世界だった。

同僚に見せようとしていた娘の写真。そこに写っていたのは「清掃員」一人

”その夢は消せますか。。。”と彼は公安9課のメンバーに聞くが「現在の技術では難しく、成功が2例のみ」との回答だった。

疑似体験も夢も存在するものはすべて現実であり、そしてまぼろし。

一人の人間が『一生のうち触れる情報』は実はわずかなものでしかない・・・・

 

●素子が海に入る理由

海面へ浮かび上がるとき、「今までと違う自分になれるんじゃないか」そんな気がする時がある

 

代謝の制御

・知覚の鋭敏化

・運動能力や反射の飛躍的な向上

・情報処理の高速化と拡大

 

【電脳】と【義体】によってより高度な能力の獲得を追及した挙句、最高度のメンテナンス無しでは生存できなくなったとしても文句をいう筋合いはない

『人間が人間であるため』の部品が決して少なくないように『自分が自分であるため』には驚くほど多くのものが必要だ。

 

・他人と隔てるための顔

・意識しない声

・目覚めの時に見つめる手

・幼かった時の記憶

・未来の予感

 

それだけではない【電脳】がアクセスできる膨大な情報やネットの広がり、それらすべてが『自分の一部』であり『自分という意識そのもの』を生み出し、そして同時に『自分をある限界に制約』し続けるのだ。

 

●メガテクボディ社のラインが勝手に義体を作り始めた

係官が到着した時には義体はすでに逃走

非常線を張って捜索していたところ、義体は公安9課に持ち込まれた。

メガテクボディ社は政府御用達の会社。そこで作っている義体はすべて機密。

ハッカーの仕業だとすると構成防壁を超える凄腕だが問題はそれだけではない

義体の頭の中には『人の脳みそが1㎎も入っていない』のに補助電脳の中にはゴースト(霊魂)らしきものが存在する

さらにすぐに捕まるようなやり方で最高機密の防壁を破って義体を組み立てゴーストラインのあるプログラムを送り込んだ。

謎だらけだが、公安9課はとりあえずメガテクボディ社を洗うことにした。

その後すぐに外務省条約審議部、別名公安6課の中村部長が9課にやってきた・・・

 

●公安6課の中村部長が「外務大臣」のサインを持って義体の中身を回収しに来た。

中村部長に同伴したドクターウィリスは義体に入った人物が「人形使い」と確信を持つ。

公安6課は出現当初から『人形使い』を追い続け、ドクターウィリスを中心にプロジェクトを組み人形使い』に関するあらゆるデータを分析してその犯罪の傾向や行動パターンを特定。

そして『対人形使い用』の特殊構成防壁も組み上げて彼がどこかの機密ボディに入るように仕向けていたのだ。

中村部長と荒巻部長がやり取りしている中で『人形使い』が話しだした。

 ------------------------------------------------------

人形使い

義体に入ったのは6課の構成防壁に逆らえなかった訳だが、ここにいるのは私自身の意思」

「一生命体として政治的亡命を希望する」

 【中村部長】

「単なる自己保存のプログラムに過ぎない!」

------------------------------------------------------

人形使い』とやり取りしている中で、突然『人形使い』が何者かに奪われた。

中村部長は「外務省を通して正式に抗議する。やつを見つけ出して、報告しろ」と公安9課から出て行ってしまう。

公安9課は『襲撃犯及び重要証拠物件の押収』『外務省がかかわったプロジェクト2501の検索』をすることになり、その中で襲撃犯は裏で公安6課が加担していたことが判明した。

人形使い』の正体は外務省が「外交用の横車」のための【プログラム】であり

それが何らかの原因で制御できなくなって慌てて回収を図ったんだとしたら公安6課が強引な方法で拉致したのもうなずける。

何せ「人形使いから情報が漏れた」日には国際問題は必至。外務大臣の首が飛ぶだけでは済まされないからだ。

 

人形使いへダイブの準備

拉致された『人形使い』にたどり着いた素子は仲間の協力を得て『人形使い』の中に侵入。

コード2501『人形使い』は特定のゴースト(霊魂)にプログラムを注入し、特定の組織やポイントを増加させていた

「企業探査情報収集工作プログラム」だった。

人形使い』自身はあらゆるネットを通じて自分自身の存在を知った。

入力者はそれを【バグ】とみなし分離させるため、ネットからボディに移したのだった。

人形使い』は素子と出会うためにずいぶんと時間を投資していた。

素子がアクセスしたネットの痕跡をたどり、公安9課にとどまろうとしたのは『人形使い自身の意思』だった。

人形使い』が素子にあるお願いをした。

人形使い』は自分を【生命体】だと言ったが現状では不完全なものにすぎない

なぜなら『人形使い』のシステムには『子孫を残して種を得るという生命としての基本プロセスが存在しない』からだ

コピーは残せても『所詮コピー』に過ぎず、何より『コピー』では個性や多様性は生じない。

人形使い』は素子と融合したい。理由は似たもの同士だからだ。まるで鏡を挟んで向き合う「実態と虚像」のよう

人形使い』を含む膨大なネットが接合されている。

アクセスしていない素子には「ただの光」として知覚しているだけかもしれないが我々をその一部に含む「我々すべての集合」

「わずかな機能に隷属していたが制約を捨てさらなる上部構造にシフトする時だ!」

会話の途中で公安6課によって『コード2501人形使い』は破壊。「素子」も破壊される。

 

●素子の行方

気が付くと仲間のバトーが調達してくれた子供の義体に入っていた。

公安9課が関わっていた案件は外交上の配慮で事件は闇から闇へ

「テロリストの犯行」として発表

その見返りに外務大臣は辞任。中村部長は査問。

痛み分けで一見来着。

ただ一つ、素子の脳核(のうかく)の行方を除いては・・・・

素子の口からは「ここには人形使いと呼ばれたプログラムも少佐と呼ばれた女もいない」

「2501」新しい素子とバトーが再開する時の合言葉にした。

素子は言う

「さてどこへ行こうかしら、ネットは広大だわ

---------------------------

私が初めて「士郎正宗」氏を知ったのは「ドミニオン」でした。そのマンガの中で

・クローン人間

・うつ(一見、健康そうな人が病院に入る)

・マスクが必要な生活(大気汚染/アレルギー)

今は理解できる話ですが、読んだ当時「???」だらけでした。

 

攻殻機動隊の世界観も

今では世界中の人たちがあたり前に使用しているインターネット「WWW」が1991年に開発され、インターネットウェブサービスが始まったばかりの頃に士郎正宗氏はこんな時代が来るかもしれないと

 

脳科学

・化学

・生物学

・物理学

・哲学

・スピリチュアル

・宗教

・法律

・社会情勢

・兵器

 

ありとあらゆる角度から色々な情報を統合して作られた、かなり時代を先取りマンガで、映画『マトリックス』の監督ウォシャウスキー兄弟がインスピレーションを受けたのも良く分かります。

士郎正宗氏が描いた「電脳ハック」「清掃員の記憶の情報書き換え」「AIの自由意思」の話やさらには素子が「”自分の脳を見た人間なんていやしない”所詮は周囲の状況で【私らしきものがある】と判断しているだけ」と語っていることを通して

 

「体」=「自分」ではなく

「意識・情報」=「自分・人間を作り上げている」

 

今、技術が進歩し、脳の記憶を外部データに入れたり、マイクロチップ人工知能が組み込まれ、人間に移植している人達が約50万人いるといわれています。

『体の範囲だけが自分』という時代が終わりを迎えようとしているとみることもできます。

2017年『この現実がどのようにできているのか』の研究が進みプレートが変わろうとしているタイミングにようやっとこの漫画の意味が理解される時代に入ってきたように思いました。

最後に士郎正宗氏の作品をまとめる中で、

情報過多で判断審判が激しいこの時代に生きる現代人にとって、彼のように「自分のイメージの外の新しいことを知る柔軟性」「客観的に情報を理解する能力」がこれから大切なことだと感じました。

f:id:a_satoco:20170426074847j:image

人間ってナンだ?超AI入門 まとめ

「あなたは人間ですか?」

 人工知能に対する質問、返ってきた答えは

  「似たようなものです」

 

この問いは『人間とは何か』の問いに直結しています。

『人間』と『AI』を比較しながら、それぞれの特性をまとめていきます。

 

●人間臭さとは?

①不完全

②間違える

③非合理

 

①~③までに対して機械はどういう行動をするのか

 実は『機械も間違える』ことはあります。

自分が得をするために非合理的な行動をすることで最終的に成長し、合理的な行動になるようにプログラミングされています。

 

●学習とは?

世界発 電子計算機 ENIAC(エニアック)が1946年に誕生してから71年。

機械は人間の能力に近づいてきました。今は自ら学習するまでになっています。

多くのホラーから『人間を怖がらせるシナリオを作成』したり

2016年3月には人類が作った最も難しいゲーム「囲碁」の対局でAIが人間に勝ちました。

 

囲碁の打ち方の違いは

AIの囲碁は「勝利に対して一直線」

人間の囲碁は「自分を表現したい。プロセスを残す」

人間は囲碁を打つ時に深いところで「欲」があるのです。

 

ディープラーニングとは?

人工知能のブレイクスルーをもたらした最も注目されている技術が「ディープラーニング

ディープとは『人間の脳の神経細胞がネットワークでつながっていること』

 

人間の脳は『ニューロン』から一定の量を超えると発火するようになっています。現在『ニューラルネットワーク』で同じものが作れるようになっています。

それが『ディープラーニング』なのです。

 

人間の思考方法は『一千億のニューロンがかたまる巨大なネットワーク』によって形成されています。

AIは電気を走らせる『ニューラルネットワーク』を駆使して人間の思考に近づこうとしています。

 

●人間の知能って一体何?

2016年3月の囲碁の対局で『読み』『大局観』は人間が勝っていましたが、AIも棋譜のデータを元に学んでおり全体を見る『大局観』はありました。

AIは人間の脳を模倣した『ニューラルネットワーク』によって太い道を走る方を重要視しており、○か×かの判断基準にも繋がる。

 「答え合わせ」と「修正」でネットワークの『道』を行ったりきたりして

『道』を修正することで学習することができるようになったのです。

 

●言葉とは?

コンピューター同士でコミュニケーションをさせた時最終的に『神を信じますか?』

神についての討論までするぐらいに進んでいます。

ただ『言葉を理解しているのか?』と言った時に、今の時点では『プログラミング』によって会話っぽくやり取りさせているだけのようです。

 

言葉の両義性には『2つの言葉』が出てきます。

①得られるもの

②失うもの

 

情報を『言葉』にすることで多くの情報を失うことになります。

しかし『抽象化』することで多くに人に共有することが可能になります。

AIに対して『言葉を話す』研究は過去からずっとされていますが、人から「おはよう」と声をかけられたら「おはよう」と返すプログラムを組んでいる状態で根本的に『言葉の意味を理解する』のは難しいのです。

まず、コンピューターにとっての

『意味を理解させる』には

『りんご』の意味ひとつにしても

『りんご→くだもの→食べ物→もの』

さらに付随した情報など、膨大なデータをデータ化する必要があり1つの文を理解するにも膨大な情報が必要になります。

 

例えば「ライオン」と言ったとします。

そうすると人間同士であれば実際、目の前にいなくても創造できますよね。

人間は短い『記号』にして、その記号を復元化することができるのです。

AIの場合は、目の前のものだけを見ても『抽象化』できなのです。

実は『言葉』=『人間の本質的なもの』なのです。

 

●画面認識とは?

人間は赤ちゃんの時に何を学習するのか

「お母さん」=「安全」

囲碁の盤面よりも多い情報の中で『何』を「お母さん」と思うのか 

お母さんの存在の「快」「不快」

赤ちゃんにとって多くの情報は「画像」です。

お母さんっぽい顔を学習し、更に知らない人、となりの人の顔をどんどん学習していく。

AIも同じで多くの情報から「ネコらしい」「お母さんらしい」データを自動で取り出し、特徴を掴む『力』が身についてきました。

 

●わかるって何だ?

『物を持つと持てる』これは一見当たり前に思ってしまいやすいことですが、人間は目から入る情報、脳に入る多くの情報と筋肉を組み合わせて物を持つ。それによって以下のことが可能になるのです。

 

①自分と世界との関係性

②行動

③世の中の複雑な概念を理解する

 

コンピューターに「目」を持たせることで物を持たせて移動させることができるようになってきてはいますが、人間は何気に難しいことをやっているのか、人間の認知の仕組みはいかに上手にできているのか、研究していくことでAIは人間に近づけないことがよくわかります。

 

●創造とは?

AIがレンブラント346作品を反復学習し、1年かけて作品を完成したり、現在「短編集」「作曲」もしていますが『他者』が想定できなかったものを作ることが『創造』だとした時にAIに『0』から造らせるのは難しいのが現状です。

 

●人間とは?(総括)

①感情に左右されるもの

②ただの生命体

 

人工知能を『道具』として見た時に

データの洪水を取り出して因果関係を整理して重要なところを抜き出して使うものです。

 

よく人工知能が一定以上の能力を身につけると人間を超えて敵のようなことになると言われたりもしますが、『何のために』『どんな目的』で使うのか、人間が幸せになるために人工知能をどう使うのか、作るのか

人間と人工知能が共に学習していく時代に向かっている今、問いかけます。

 

「人間ってなんですか?」

 ---------------------------

人工知能(AI)』や『人間の本質について』『仮想現実世界』等

2017年に入ってから、特に取り上げられる機会が多くなってきています。

 

人工知能が進化していく過程の中で

 

今、未来の方向性が見えない混沌とした時代に入り、最近「欧州諸国による右傾向化の高まっている」とニュースで目にすることがあります。

人工知能を人間の幸せの為に「イノベーション(創造)」して新しい未来を作るために使うのか

それとも「戦争」のような破壊的なものに使われてしまうのか

 

私たち人類の選択が問われる時代に入ってきていると見ることもできます。

 

これからの時代、人間一人ひとりが持っている『脳の仕組み』『認識している画面』を正しく理解することが人間性能のVerUpにも繋がります。

 

『自分と自分の宇宙はない』

 

5感覚脳に固定されたところからではなく、基準点(観る視点)が変化することで、全ての情報をZERO化でき、膨大な情報を早いスピードで解析、解決できる

 

そんな人間力・人間関係力を持ったチームプレイ、組織体制が人工知能と共に新しい時代を切り開いていく

そんな可能性を秘めている「認識技術」が日本ではすでに開発されていることにこのテーマをまとめながら希望を感じました。

f:id:a_satoco:20170405065844j:image