さとりのこさとこのブログ

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映画【ゴースト・イン・ザ・シェル】攻殻機動隊 アニメ あらすじ・まとめ

以前から友人に「すごく良い」とお勧めされていたものの「何がどのように良いのか分からず」今回ハリウッド版の映画が上映されるタイミングで【映画/実写】⇒【映画/アニメ】⇒【マンガ/原作】の順番で見てみることにしました。3つの作品をシンプルに表現すると

 

【映画/  実写(2017年)】

  アニメからインスパイアされた新しい作品 

【映画/アニメ(1995年)】

ある事件を中心に一つのストーリーにまとめた作品

【マンガ/原作(1991年)】

  オムニバス作品

(それぞれのストーリーを一冊にまとめたもの)

その中でも比較的ストーリーがわかりやすい映画のアニメを中心に大まかにまとめてみることにしました。

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【あらすじ】

西暦2029年。外務省の通訳の電脳がハッキングされた事件が起こる。

草薙素子が所属する公安9課が事件を調べていく内に清掃員がゴースト(霊魂)ハックされる事件やメガテクボディ社で勝手に義体が製造される事件が発生。

そこには別の公安部隊が絡んでいること。あるプログラムが事件に関わっていることが徐々に判明していく。

そのプログラムと義体で生きる素子が出会うことで素子の人生に変化が起きていく。

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私が初めて「士郎正宗」氏を知ったのは「ドミニオン」でした。そのマンガの中で

・クローン人間

・うつ(一見、健康そうな人が病院に入る)

・マスクが必要な生活(大気汚染/アレルギー)

今は理解できる話ですが、読んだ当時「???」だらけでした。

 

攻殻機動隊の世界観も

今では世界中の人たちがあたり前に使用しているインターネット「WWW」が1991年に開発され、インターネットウェブサービスが始まったばかりの頃に士郎正宗氏はこんな時代が来るかもしれないと

 

脳科学

・化学

・生物学

・物理学

・哲学

・スピリチュアル

・宗教

・法律

・社会情勢

・兵器

 

ありとあらゆる角度から色々な情報を統合して作られた、かなり時代を先取りマンガで、映画『マトリックス』の監督ウォシャウスキー兄弟がインスピレーションを受けたのも良く分かります。

士郎正宗氏が描いた「電脳ハック」「清掃員の記憶の情報書き換え」「AIの自由意思」の話やさらには素子が「”自分の脳を見た人間なんていやしない”所詮は周囲の状況で【私らしきものがある】と判断しているだけ」と語っていることを通して

 

「体」=「自分」ではなく

「意識・情報」=「自分・人間を作り上げている」

 

今、技術が進歩し、脳の記憶を外部データに入れたり、マイクロチップ人工知能が組み込まれ、人間に移植している人達が約50万人いるといわれています。

『体の範囲だけが自分』という時代が終わりを迎えようとしているとみることもできます。

2017年『この現実がどのようにできているのか』の研究が進みプレートが変わろうとしているタイミングにようやっとこの漫画の意味が理解される時代に入ってきたように思いました。

最後に士郎正宗氏の作品をまとめる中で、

情報過多で判断審判が激しいこの時代に生きる現代人にとって、彼のように「自分のイメージの外の新しいことを知る柔軟性」「客観的に情報を理解する能力」がこれから大切なことだと感じました。

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