さとりのこさとこのブログ

新しい技術を日常で活用・応用した気づきや たまにどーでもいいことも掲載

アニメ カイバ まとめと解析

ある時「可哀想な主人公」とネット上で検索したところ「カイバ」がヒットしました。

カイバ』=脳の記憶を司る「海馬」だとすぐにイメージできましたが、調べてみると2008年にWOWOWで放送されていたアニメで文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞も取っており未だに評価も高い作品で気になって観てみました(※ネタバレありです)
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記憶が蓄積できる世界。肉体が滅んでもより良い体「ボディ」へ移し替える

嫌な情報は消去し、楽しい記憶はダウンロードできる。しかしそれは上流層に限られた


世界は分かれており電解雲(デンカイウン)の上に住む人たちはお金持ち

それ以外は「下月(ガゲツ)」に住む人たち

下月から雲の上に上がろうとする人たちは記憶がなくなってしまう

この世界を統治するワープ王は「人間の記憶を蓄積する方法」を発見し広めた。その方法によりお金持ちは「ボディ」を手に入れ生き続け、下に住む人たちは「ボディ」や「記憶」を奪われるものとなった


①主人公の『カイバ』は記憶をなくしていた

カイバは体の真ん中が空いている「特殊なボディ」でなぜか命を狙われていた
下月で出会った一想団(いっそうだん)の幹部『ポポ』の提案でカイバは命を狙われる原因である「特殊なボディ」を女性に売ることになった。カイバの記憶は「簡易型ボディ」に移され、宇宙船での旅が始まった


②惑星トト

カイバはこの惑星で『クロニコ』という少女と出会い、彼女は苦労している家族のために自分の「ボディ」が高く売れることを喜んでいた

クロニコの記憶は家族の元に返してもらう話だったが「ボディ」を売りたくないと心変わりする懸念から商人はクロニコの記憶を空に捨ててしまった

「クロニコのボディ」を受けっとった業者は「ボディ」をイマイチと判断しゴミ置き場に捨てた

捨てられた「クロニコのボディ」にカイバが入り業者とひと悶着あったが宇宙船の保安官男性『バニラ』に助けられ、宇宙船に戻り色々な惑星を回る旅を続けることになった


③惑星ロロ

記憶タンクのある星。旅行用ロケットが壊れた老夫婦が心配で声をかけにいったクロニコのボディに入った『カイバ』と男性ボディに入った『ネイロ』が出会った

ネイロは反社会組織一想団員の使命として記憶タンクの爆破目的でこの星に来ていた為、テロリストと交流しているカイバは公安に目をつけられてしまう

宇宙船保安官バニラはカイバをかばい、次の惑星ネネの海底都市に逃亡するがバニラの上司によって追い詰められ、2人も「ボディ」を失った


④ワープ王

貴族階級の『ジャクチュウ』は『ワープ王』を呼び出し、自分が集めたのワープ王のコピー「ボディ」コレクションを見せた

ジャクチュウは「穴の開いた特殊なボディ」を見つけたことでワープ王は跡継ぎが作れないこと。ワープ王のボディは2000体に1体だけ「特殊なボディ」が生まれることを知ったようだった

今君臨しているワープ王は偽物で、本物のワープ王は「特殊なボディ」に入っていた記憶を失っているカイバだった

偽物の王は色々知っているジャクチュウが邪魔で抹消しようと動いた


⑤反社会組織 一想団のリーダー『ダダ』

一想団の幹部ポポはリーダーの力を借りずに自分と仲間だけでワープ王を倒せるのではないかと思い『ダダ』に反旗を翻す

リーダーのダダは実は3体おりワープ王のコピー出来損ないだった

ポポたちはダダについて遺跡に向かうと2000年前に残された超科学の集合体があり、ワープ王のコピーたちが逃げてきた場所だった

そこには『伝説の植物カイバ』があった


⑥『ネイロ』の記憶

ポポは自分がリーダーになると偽物の王と本物の王で記憶を失ったカイバの両方を倒すことを決断する
偽物の王を早々に始末すると「打倒ワープ王」と先頭を切ってネイロを向かわせるが

一想団の一員『キチ』から「ネイロはカイバと愛し合っていたが自分がポポの手下になってからポポを愛しているかのようにネイロの記憶を改ざんした」とネイロに告白した。しかしネイロはポポに促されカイバを撃って倒してしまった


⑦『カイバ』の名前(回想)

空から落ちてきた男をネイロが助けた。男は記憶喪失だったが新しく入ってきた情報に関しての記憶力の良さにネイロは『伝説の植物カイバ』と同じ名前『カイバ』と付けた

ある時カイバは自分がワープ王であることを思い出し城に戻ってしまう

お互い忘れらないカイバとネイロは2人は再開するが、城で警備兵に見つかりカイバは仕方なくネイロを撃った。カイバは急いでネイロのボディと記憶をかき集め再生させた

カイバは腹違いの兄弟が6人いて父の後継者選びでおかしくなったこと

母から毒を盛られたが生き残ったこと。カイバの「ボディ」の秘密を母は知っていたが、父は知らなかった。後継者選びでカイバは1人生き残り「王」となったことをネイロに話した。

ネイロはカイバに生きる希望をもってもらうためにカイバの家族の記憶を探し出し伝えようとしたが、偽物の王によって2人とも城から下月に落とされてしまった

2人が空から落ちてきて水辺に倒れていたところをキチが発見し、ポポの指示で2人の記憶を改ざん

ポポがカイバは殺そうとしたが「特殊なボディ」であるため難しく、カイバの記憶が無いのをいいことに女性へ「特殊なボディ」を売る提案をしたのだった

キチがネイロの記憶について話をしているときに『カイバ』が生き返った

「私はワープ王。この醜い世界の王なのだ」記憶も戻り、急いで城に戻っていった


⑧『ポポ』の君臨

偽物と本物のワープ王を倒した後、ポポはこの世界の王になるため一部の仲間と共に城に向かった

城にたどりついた時『伝説の植物カイバ』が人の記憶を食べてどんどん大きくなり、制御できない状態であることが判明した

ポポは「伝説の植物に飲み込まれ一つになることが進化だ。人類の救済にもつながる」と発言し仲間から信頼を失った

一想団がもめている間に生きていた偽物の王が現れ、城や人の記憶を破壊し始めた


⑨本物のワープ王

カイバが城に辿り着き、偽物の王を倒すがこの戦いの最中『チビワープ』が誕生した

チビワープはカイバが守ろうしている世界を否定し、ポポと同様に『伝説の植物カイバ』に食べられ人類が進化することを提案した

先が見えない絶望の中、ネイロはカイバの記憶を探し出しカイバのお母さんが毒を飲ませた理由は「権力闘争から逃すためだったこと。本当は愛されていたこと」を伝えた

カイバはネイロにあうまで何もない人生から変わることができた

ネイロがいるこの世界を救うために植物カイバに自分の記憶を食べさせて倒し世界を救った

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このアニメは文字で表現するのはかなり難しいと思いつつ、現代に精通する内容であると感じたのでブログに掲載してみました

 

人間の記憶を「記憶チップ」に入れる技術が開発され、肉体の死が人間の死ではなくなり、便利にはなったものの人間のモラルの欠如から記憶チップやボディの売買や記憶の改ざん、記憶チップの窃盗と混沌とした世界の物語です

 

「体」=「自分・個人」ではなく、自分自身をどう思うのか「アイデンティティ」に関わる部分を独特なアニメの表現しているのでぐっと引き付けられるものがありました

 

物語で印象的だったのが、一想団の幹部ポポは当初団体のために忠誠心を誓っていたのが、権力を得た瞬間に家族や幼なじみと自分さえ幸せであればいいと『個人の欲求』に支配され、回りが見えなくなったことです

 

ポポが世界のトップになった時に心の中にあったビジョンは社会変革や人類に対しての世界平和ではなく『家族との幸せ成功』の範囲であったことがわかったと言えます

 

チップの技術革新というところでここ数年、「個人情報を認識するためのマイクロチップ埋め込み」や「中国では開発した制服に子供の行動を監視するためのICチップが両肩に埋め込む」等のニュースを目にすることがありました

 

新しい技術を人類がどのように使うのかによって技術、社会よ発展と人が豊かに暮らせるかどうか良し悪しも決まってきます


これからの時代は人間一人ひとりがもっている「人間の脳の仕組みの理解」「認識している世界」の理解をすることで人間性能のバージョンアップが起き、技術や商品に振り回されない生き方に変化することがとても重要になってくると思いました


最後にこのアニメを手塚治虫氏や銀河鉄道999松本零士氏のような雰囲気のアニメだという表現をされることがありますが、私は湯浅監督が1960~1970年代に活躍された漫画家への尊敬の念を込めたオマージュ作品だと感じました

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