人体「神秘の巨大ネットワーク」生命誕生 ミクロの会話 まとめ
生命誕生。小さな受精卵があなたになるまでの物語。あなたはどうやって「人」になったのか。たった一つの受精卵から複雑な細胞が作られるのか。iPS細胞の発見によって神秘の扉が開きました。メッセージ物質が働き、臓器が作られる赤ちゃんの細胞がお母さんの子宮を突き破る「生命誕生。見えた!母と子の会話」
●受精卵になるために
人間の視覚でわかるサイズで卵子、精子、赤ちゃんを表現すると卵子はりんごの大きさぐらい、精子は米粒ぐらい、赤ちゃんは500mぐらいになります。
受精卵の中で次々と臓器ができる仕組みに大切なものはメッセージ物質です。ここにいるよのメッセージが大量に体の反応として出ていることで妊娠が判明します。
●ドミノ式全自動プログラム
受精卵からは200種類以上の細胞が生まれています。人体の中で色々な臓器が会話をしあって作られています。
受精卵が着床して5週目に「心臓」9週目に「手足」2ヵ月後には「心臓」「肝臓」「肺」「腸」「胃」人体の基本が完成。
全ての臓器が複雑なメッセージ物質を出すことで次の段階に繋がるのです。
●大きく育つ
妊娠7ヵ月。ここにもう一つの難関があります。それは赤ちゃんが「大きく育つこと」
「もっと大きくなりなさい」お母さんからも実はメッセージ物質を送っていて、それによって赤ちゃんは栄養素と酸素をもっと受け取るようになります。子宮を突き破る現象は人間の脳を大きくさせる為に必要な過程なのです。
----------------------------------------
臓器の出来る順番と臓器同士で会話をして200種類もの細胞が作られていることや、妊婦さんのつわりが何故酷いのか、そして人ひとりが体を形成するまでのプロセスがiPS細胞の発見により詳細に解明されることで、医療が発展することに希望を感じました。
今回の特集を通して、自分が生まれるまでのメカニズムを知らずに生きていくより、知ることで生きていくための人としての深さや、人間一人ひとりの可能性に自分の意識がつながるようなとても濃いテーマでした。