さとりのこさとこのブログ

新しい技術「観術」を日常で活用・応用した気づきや たまにどーでもいいことも掲載

映画【ゴースト・イン・ザ・シェル】攻殻機動隊 アニメ あらすじ・まとめ

【映画まとめ】※ネタバレありです。

 以前から友人に「すごく良い」とお勧めされていたものの「何がどのように良いのか分からず」

今回ハリウッド版の映画が上映されるタイミングで

【映画/実写】⇒【映画/アニメ】⇒【マンガ/原作】の順番で見てみることにしました。

3つの作品をシンプルに表現すると

 

【映画/  実写(2017年)】

  アニメからインスパイアされた新しい作品 

【映画/アニメ(1995年)】

ある事件を中心に一つのストーリーにまとめた作品

【マンガ/原作(1991年)】

  オムニバス作品

(それぞれのストーリーを一冊にまとめたもの)

 

その中でも比較的ストーリーがわかりやすい映画のアニメを中心に認識技術(観術)を使いながらポイント毎に大まかにまとめてみることにしました。

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西暦2029年

企業がネットの星を被り、電子や光が駆け巡っても

国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない近未来

 

一つの事件が起きた

外務大臣の通訳が電話回線を経由して電脳にハッキングされる

ガベル共和国との秘密会議に対する妨害工作の可能性が濃厚で、出席者全員に網を張って待っていたところ、外務大臣の通訳にゴースト(霊魂)ハッキングをして会談を襲撃させるつもりだった様子。

正体不明のハッカー

 

国籍は推定アメリカ。

性別・年齢・経歴すべて不明。

去年の冬からEC圏に出没

 

・株価操作

・情報収集

・政治工作

・テロ

・電脳倫理侵害

・その他10数件の容疑で国際手配中の犯罪者

 

不特定多数の人間をゴーストハックして操る手口から付いたコードネームは『人形使い

この国に現れたのは初めてのことだった。

 

●清掃員の話

ゴミ回収中の清掃員が同僚に家族の話をしだした。

「女房が顔も合わせもしないでいきなり離婚。娘は他人顔、浮気まで疑われている」

「飲み屋で親切なプログラマーと出会って

”女房の弁護士がやり手で会わせてくれない!”と言ったら相談に乗ってくれた」

公衆電話の場所を変えながらアクセスすれば、バレない。

彼はゴーストハックまでして前の女房の気持ち知りたかったのだ。

「清掃員」のゴーストハックがすぐにばれて、公安9課に身柄を確保された。

 奥さん、娘、離婚、浮気

全部偽物の記憶、全て夢のようなもの。政府関係者に利用され「ゴーストハック」を仕掛けられていたのだった。

公安9課が清掃員のアパートに行ったが誰もいなかった。彼の頭の中にだけ存在する世界だった。

同僚に見せようとしていた娘の写真。そこに写っていたのは「清掃員」一人

”その夢は消せますか。。。”と彼は公安9課のメンバーに聞くが「現在の技術では難しく、成功が2例のみ」との回答だった。

疑似体験も夢も存在するものはすべて現実であり、そしてまぼろし。

一人の人間が『一生のうち触れる情報』は実はわずかなものでしかない・・・・

 

●素子が海に入る理由

海面へ浮かび上がるとき、「今までと違う自分になれるんじゃないか」そんな気がする時がある

 

代謝の制御

・知覚の鋭敏化

・運動能力や反射の飛躍的な向上

・情報処理の高速化と拡大

 

【電脳】と【義体】によってより高度な能力の獲得を追及した挙句、最高度のメンテナンス無しでは生存できなくなったとしても文句をいう筋合いはない

『人間が人間であるため』の部品が決して少なくないように『自分が自分であるため』には驚くほど多くのものが必要だ。

 

・他人と隔てるための顔

・意識しない声

・目覚めの時に見つめる手

・幼かった時の記憶

・未来の予感

 

それだけではない【電脳】がアクセスできる膨大な情報やネットの広がり、それらすべてが『自分の一部』であり『自分という意識そのもの』を生み出し、そして同時に『自分をある限界に制約』し続けるのだ。

 

●メガテクボディ社のラインが勝手に義体を作り始めた

係官が到着した時には義体はすでに逃走

非常線を張って捜索していたところ、義体は公安9課に持ち込まれた。

メガテクボディ社は政府御用達の会社。そこで作っている義体はすべて機密。

ハッカーの仕業だとすると構成防壁を超える凄腕だが問題はそれだけではない

義体の頭の中には『人の脳みそが1㎎も入っていない』のに補助電脳の中にはゴースト(霊魂)らしきものが存在する

さらにすぐに捕まるようなやり方で最高機密の防壁を破って義体を組み立てゴーストラインのあるプログラムを送り込んだ。

謎だらけだが、公安9課はとりあえずメガテクボディ社を洗うことにした。

その後すぐに外務省条約審議部、別名公安6課の中村部長が9課にやってきた・・・

 

●公安6課の中村部長が「外務大臣」のサインを持って義体の中身を回収しに来た。

中村部長に同伴したドクターウィリスは義体に入った人物が「人形使い」と確信を持つ。

公安6課は出現当初から『人形使い』を追い続け、ドクターウィリスを中心にプロジェクトを組み人形使い』に関するあらゆるデータを分析してその犯罪の傾向や行動パターンを特定。

そして『対人形使い用』の特殊構成防壁も組み上げて彼がどこかの機密ボディに入るように仕向けていたのだ。

中村部長と荒巻部長がやり取りしている中で『人形使い』が話しだした。

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人形使い

義体に入ったのは6課の構成防壁に逆らえなかった訳だが、ここにいるのは私自身の意思」

「一生命体として政治的亡命を希望する」

 【中村部長】

「単なる自己保存のプログラムに過ぎない!」

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人形使い』とやり取りしている中で、突然『人形使い』が何者かに奪われた。

中村部長は「外務省を通して正式に抗議する。やつを見つけ出して、報告しろ」と公安9課から出て行ってしまう。

公安9課は『襲撃犯及び重要証拠物件の押収』『外務省がかかわったプロジェクト2501の検索』をすることになり、その中で襲撃犯は裏で公安6課が加担していたことが判明した。

人形使い』の正体は外務省が「外交用の横車」のための【プログラム】であり

それが何らかの原因で制御できなくなって慌てて回収を図ったんだとしたら公安6課が強引な方法で拉致したのもうなずける。

何せ「人形使いから情報が漏れた」日には国際問題は必至。外務大臣の首が飛ぶだけでは済まされないからだ。

 

人形使いへダイブの準備

拉致された『人形使い』にたどり着いた素子は仲間の協力を得て『人形使い』の中に侵入。

コード2501『人形使い』は特定のゴースト(霊魂)にプログラムを注入し、特定の組織やポイントを増加させていた

「企業探査情報収集工作プログラム」だった。

人形使い』自身はあらゆるネットを通じて自分自身の存在を知った。

入力者はそれを【バグ】とみなし分離させるため、ネットからボディに移したのだった。

人形使い』は素子と出会うためにずいぶんと時間を投資していた。

素子がアクセスしたネットの痕跡をたどり、公安9課にとどまろうとしたのは『人形使い自身の意思』だった。

人形使い』が素子にあるお願いをした。

人形使い』は自分を【生命体】だと言ったが現状では不完全なものにすぎない

なぜなら『人形使い』のシステムには『子孫を残して種を得るという生命としての基本プロセスが存在しない』からだ

コピーは残せても『所詮コピー』に過ぎず、何より『コピー』では個性や多様性は生じない。

人形使い』は素子と融合したい。理由は似たもの同士だからだ。まるで鏡を挟んで向き合う「実態と虚像」のよう

人形使い』を含む膨大なネットが接合されている。

アクセスしていない素子には「ただの光」として知覚しているだけかもしれないが我々をその一部に含む「我々すべての集合」

「わずかな機能に隷属していたが制約を捨てさらなる上部構造にシフトする時だ!」

会話の途中で公安6課によって『コード2501人形使い』は破壊。「素子」も破壊される。

 

●素子の行方

気が付くと仲間のバトーが調達してくれた子供の義体に入っていた。

公安9課が関わっていた案件は外交上の配慮で事件は闇から闇へ

「テロリストの犯行」として発表

その見返りに外務大臣は辞任。中村部長は査問。

痛み分けで一見来着。

ただ一つ、素子の脳核(のうかく)の行方を除いては・・・・

素子の口からは「ここには人形使いと呼ばれたプログラムも少佐と呼ばれた女もいない」

「2501」新しい素子とバトーが再開する時の合言葉にした。

素子は言う

「さてどこへ行こうかしら、ネットは広大だわ

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私が初めて「士郎正宗」氏を知ったのは「ドミニオン」でした。そのマンガの中で

・クローン人間

・うつ(一見、健康そうな人が病院に入る)

・マスクが必要な生活(大気汚染/アレルギー)

今は理解できる話ですが、読んだ当時「???」だらけでした。

 

攻殻機動隊の世界観も

今では世界中の人たちがあたり前に使用しているインターネット「WWW」が1991年に開発され、インターネットウェブサービスが始まったばかりの頃に士郎正宗氏はこんな時代が来るかもしれないと

 

脳科学

・化学

・生物学

・物理学

・哲学

・スピリチュアル

・宗教

・法律

・社会情勢

・兵器

 

ありとあらゆる角度から色々な情報を統合して作られた、かなり時代を先取りマンガで、映画『マトリックス』の監督ウォシャウスキー兄弟がインスピレーションを受けたのも良く分かります。

士郎正宗氏が描いた「電脳ハック」「清掃員の記憶の情報書き換え」「AIの自由意思」の話やさらには素子が「”自分の脳を見た人間なんていやしない”所詮は周囲の状況で【私らしきものがある】と判断しているだけ」と語っていることを通して

 

「体」=「自分」ではなく

「意識・情報」=「自分・人間を作り上げている」

 

今、技術が進歩し、脳の記憶を外部データに入れたり、マイクロチップ人工知能が組み込まれ、人間に移植している人達が約50万人いるといわれています。

『体の範囲だけが自分』という時代が終わりを迎えようとしているとみることもできます。

2017年『この現実がどのようにできているのか』の研究が進みプレートが変わろうとしているタイミングにようやっとこの漫画の意味が理解される時代に入ってきたように思いました。

最後に士郎正宗氏の作品をまとめる中で、

情報過多で判断審判が激しいこの時代に生きる現代人にとって、彼のように「自分のイメージの外の新しいことを知る柔軟性」「客観的に情報を理解する能力」がこれから大切なことだと感じました。

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