さとりのこさとこのブログ

新しい技術「観術」を日常で活用・応用した気づきや たまにどーでもいいことも掲載

【幸福を探して 人類250万年の旅】『サピエンス全史』まとめ 後半

幸福を探して 人類250万年の旅】『サピエンス全史』まとめ 前半のつづきです

 

2)資本主義の限界

資本主義では「経済成長が無限に続き、幸せになるとみんなが信じているだけだ」とこの本では伝えています

実は今、多くの国で「資本主義経済が限界に来ている」2010年をピークに世界全体の経済の成長率が上向かず停滞し続けています

 

2014年の経済のパイは1500年のものよりはるかに大きいが、その分配はあまりに不公平でアフリカの農民やインドネシアの労働者が一日身を粉にして働いても手にする食料は500年前の祖先よりも少ないのです

人類とグローバル経済は発展し続けるが、さらに多くの人々が飢えと貧困に喘ぎながら生きていくことになり、これからますます格差は広がっていきます

 

現代社会に起きている出来事と「サピエンス全史」を繋げて考えている学者もいます

●政治学者 イアン・ブレマー氏

トランプ大統領の登場で「政治」や「経済」「社会」が根底から変わろうとしているアメリカ

これまで「資本主義」のリーダーとして引っ張ってきましたが世界経済が停滞する中、アメリカ中心の資本主義は限界に来ていて新たなフィクションが求められている

私たちはアメリカが世界のリーダーだというフィクションを長年受け入れてきましたがその賞味期限は過ぎました。フィリピンや中東、ヨーロッパの国々などはもはやアメリカが世界のリーダーではないと考え始めています。みんなが信じてきた「フィクション」は変わることもあるし、その考えを共有できないこともあるのです

でも、資本主義に変わる新たな仕組みと言われてもピンときませんよね

 

資本主義のパートにおいて「サピエンス全史」の作者へ質問が投げかけられました

 

●作者への質問①

資本主義とはそもそも人間が創りだし、私たちは豊かになりましたが…今その資本主義によって私たちは翻弄されている

世界中の中央銀行が景気回復に努力しているが、世界経済が非常にうまくいっていない

私たちが作り出した「資本主義というのは今限界が来ているのでしょうか?」

 

●作者の回答①

難しい問題ですね。「資本主義は近代で最もうまくいった考え方で宗教」とさえ言えます

そのために大規模な経済破綻や政治的な問題も起きています

今たった一つの解決策は全く新しいイノベーションを起こすことだと思います

”新たなイノベーションが必要だ”というこの本の考えは経営者の間でも広がっています

 

●実業家 松本大氏のコメント

私たち人類は「人口減少」や「低成長」「格差の拡大」に対応した経済の新たなフィクションを考える時期に来ていると考え始めています

今の資本主義や貨幣経済に代わる新しい概念というものみんなで抱えることができる共同のフィクションを単なるフィクションではなく、共同で持てるフィクションを作る必要がある

資本主義に代わる新たな仕組み。なかなか創造できませんが、今よりも幸せになれるなら歓迎したい

 

3)人類の未来について

「サピエンス全史」は私たちの未来を展望します

人間の能力をはるかに超えたコンピューターの登場

遺伝子を思いのままに操作した「デザイナーベイビー」

科学技術の進歩で人間を取り巻く環境は急速に変化していきます

SF映画ではよくロボットがコンピューターに人間が支配される未来が描かれます

この本では近い将来科学の進歩によって人類は今の姿と変わってしまう驚きの指摘をしています

未来のテクノロジーが持つ進歩の可能性は

乗り物や武器だけではなく感情も欲望も含めて

ホモサピエンスそのものを変えることなのだ

おそらく未来の支配者はネアンデルタール人から私たちがかけ離れている以上に私たちとは違った存在になるだろう

科学の進歩で人間の姿が変わる!?

一体どういうことなのか

 

未来のパートについて「サピエンス全史」の作者へ質問が投げかけられました

 

●作者への質問②

コンピューターのソフトに例えると人類の生まれたときは「人類1.0」だった

それが認知革命によって「1.1」になり、農業革命で「1.2」になり今度は「人類2.0」になるということでしょうか?

 

●作者の回答②

これまでは次の革命が起こるまでは何千年もかかったのが、これからはほんの2、30年で済んでしまうのです

今後、1、2世紀のうちに人類は姿を消すと思います。でもそれは、人類が絶滅するということではなくバイオテクノロジーや人工知能で人間の体や脳や心の在り方が変わるだろうということです

”人間の能力を超える人工知能の登場”

”生命を自在に操るバイオテクノロジーの進化”

科学が猛烈な勢いで発展する一方で、そのスピードを人間がコントロールできなくなるのではないか

この先私たちはどんな未来を選択していくのか

作者が重要だと考えるのは「科学技術」と「政治」や「社会」の関わり方です

 

●作者への質問③

私たちはこれから様々な課題・困難に立ち向かうことになるわけですがAI(人工知能)の技術がどんどん進んでいる

それに対して政治のシステムはなかなかそこに追いつけない。そのギャップが色々な問題を引き起こす

では私たちはどうすればいいのでしょうか?

 

●作者の回答③

人工知能は短い時間で大きく世界を変える可能性があります。今学校に通っている子供が40、50歳になった時にどんな仕事についているか誰にもわかりません

どんな未来を過ごしたいのかしっかりビジョンを持つ。そして幸せな道に進む賢い選択をするためには、科学と政治はもっと協力しあわなれけばならないと思います

 

最後にIPS細胞などの科学の発展は「私たち人間という種そのものを変える可能性があります」

またAI・人工知能が進化していった時、私たち自身はどう変化するのでしょうか

そうした将来の人間のことをこの本の中では

「超ホモ・サピエンス」と呼んでいます

 

そうした未来…ちょっと想像がつきません

この先人間は自分たちが科学に乗っ取られ飲み込まれてしまうのか。それともうまくコントロールできるのか

作者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は本の最後で未来を切り開く鍵は私たちに

「人間が欲望をコントロールできるかどうか」だと説いています

私たちが自分の欲望を操作できるようになる日は近いかもしれない

私たちが直面している真の疑問は

「私たちが何になりたいのか?」ではなく

「私たちは何を望みたいのか?」かもしれない

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【感想と解析】

多くの著名人が賛同している「サピエンス全史」

この本では私たち人類は常に「信じる」ことで進化発展してきたいう仮説で話が進んでいますが日常のニュースを目にする中で

「正しい・正しくない」の判断基準が厳しい今の時代に

「事実」本当にそういうことがあったのかの検証することよりも「こうだったら、こうなるよね」という因果関係を元に整理した仮説を読んで「面白いし、みんなが信じている、だから私もそう思う」と仮説通りに信じる人が多くいることに、まとめている中で一番びっくりしました

 

世の中には代案がない。今までに無い新しい情報がほしいという欲求が増えてきていると見ることもできます

 

今の時代は1%の権力者が作った「資本主義」のフィクションです

そのフィクションがもう限界にきていることは間違いありません

 

2008年リーマンショックが起きた年から「お金の仕組みの限界」と「イノベーションが必要」と言われ続けていますが、集団や環境に束縛され個人での意見が言えない。個人個人での意思決定ができない人が増える現代

「みんながこういう未来だったらいいよね」という新しい代案を考えるのはなかなか難しい時代とも言えます

 

近い将来、AIも進化し、人間のIQの「1万倍」になると予測されている中で

AIが人間の代わりに仕事を代行するようになり、さらに「Ego」まで持つようになったら…

人間はこのまま何も変化・進化しないままでいいのでしょうか

 

これからの時代にとって新しい方向性を作るには人間の脳が作り出している「5感覚の初期設定」を人間一人ひとりが理解することです。

「自分と自分の宇宙はない」そこから物事を考えて脳の初期設定を自由自在に使う人達が増えることで、今まで作られてきた「フィクション」を越え、さらにチームプレイによってイノベーションがどんどん生まれていく

それは未来の希望にも繋がります

 

脳の観点を自由自在に応用・活用できる「観術(認識技術)」が生まれている今

人類2.0、3.0とバージョンが上がるきっかけを作ることができると私は確信しています

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