【エクス・マキナ】あらすじ・まとめと解析
【映画内容のまとめ】※ネタバレありです
検索エンジンの会社「ブルーブック」で働くケイレブに「社内賞1等」が当たり、普段めったに会うことができないブルーブックの社長ネイサンがいる山奥へ、ヘリコプターで向かうことになった
そしてブルーブックの社長ネイサンと出会い
約1週間山奥の施設に滞在することになった
施設自体がある研究の為に作られたものでネイサンはその研究に憑りつかれたかのように没頭していた
ケイレブにはその研究の被験者(実験台)として山奥まできてもらったことを打ち明けられ、誓約書を書くことになった
その実験とはAIのチューニングテストの相手をすることだった
AIを人間だと思ったらテストは成功
ある意味「神」の領域でもある
そしてケイレブとエヴァが出会い
<セッション1回目>がスタートする
夜停電が発生し、なんとか部屋から出てネイサンの部屋にたどり着き電話を使おうとするがケイレブの持っているカードで制限がかかっており電話をかけることができなかった
電話ができない理由は施設の内容の機密とネイサンの用心深さからくるものだった
停電が解消され、翌日ケイレブの部屋にメイドのキョウコがやってきてネイサンのほかに人間がいたのかとビックリする
<セッション2回目>
セッション終了後、ネイサンはケイレブを研究所に連れていき、人間の脳みそにあたる「流動ウェア」を見せた
AIに人の表情をマネさせるために携帯のカメラをハッキングして人の情報データを取ったものであることをケイレブに伝えた
検索エンジンこそが「人間の思考そのもの」だと
<エヴァのセッション3回目>
絵の進化と女性らしい行動を取られケイレブは戸惑う
そしてケイレブはネイサンに「なぜエヴァに性別を与えたのか」と質問をすると「交流の為に性別を与え、男性に好意を持つように設定した」と言われる
<エヴァのセッション4回目>
セッション後、ネイサンからなぜケイレブがここに来たのかの理由が親・恋人がいない、賢さやAIに対して「正しい質問ができること」初めから社内賞は「ケイレブ」が選ばれるように仕組まれていたことを知らされる
<エヴァのセッション5回目>
エヴァからケイレブへいくつか質問をする中で「私はテストが失敗なら廃棄?」と質問された
ネイサンはAIの進化を通して「AIは人間を原始人としてみていつか人間は滅びるね」と言った
その後、施設に戻りネイサンが泥酔している間にカードキーを抜き取りネイサンの部屋で過去の実験データと歴代のAIを見てしまう
そしてメイドのキョウコもAIであったことを知ってしまい、ケイレブ自身「自分もAIではないか」と疑い、AIじゃないことを確かめるために体の一部を傷つけてしまう
<エヴァのセッション6回目>
停電中にケイレブとエヴァは脱走計画の約束をする。ネイサンを酔わせて抜け出す予定だったが当てが外れる
AIが本当に人間として『認識』されるのか試す
「道具」がケイレブであった
<エヴァのセッション7回目>
エヴァは施設の部屋を抜け出しキョウコを使ってネイサンを倒す。そしてケイレブには部屋で待機するように伝え、歴代のAIたちの皮膚を自分に移植。ケイレブを施設に閉じ込め、自分だけ外に出て迎えにきたヘリコプターに乗って外の世界に出ていった
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【補足説明と解析】
登場人物は旧約聖書に出てくる人物の名前が出てきます
・ケイレブ(旧約聖書 約束の地カナンを探すカレブ)
基本的な構成を観術の整理で①~⑤でまとめてみました
①「聖書」を土台にして考えている
②「人間を作った神」の領域に
今人間が向かおうとしている
③「人間に似た」AIロボット完成しようとしている
④「質問」によってAIのバージョンがどんどん上がる
⑤「人間」を超えるものができた時に
人間、AIはどんな行動をするのか
ネイサンというキャラクターを通して人間は「とことん人を疑う」「人間に対する絶望」が描かれていると観ることもできます
そしてエヴァのような
・見た目も美しく
・コミュニケーションも上手
・さらに仕事もできる
となったときに人は仕事をする上で人間とAIどちらをパートナーとして選ぶでしょうか
過去の経験、知識でも圧倒的に人間を越えるAIが誕生しようとしているこの時代に
人類の共通の課題「協力関係が築けない根本原因」を早いスピードで解決する技術を一人ひとりが使えるようになることで、AIの進化と共に『新しいものを開発開拓できるチームプレイ』がこれからの時代にかなり重要になってくるのを映画を通して感じました。
※写真は映画館の暗がりの中で苦労しながら手書きでメモを取って清書しましたが、後からブルーレイですでに発売されていることを知り愕然としました