【ジブリの大博覧会】に行ってみて感じる仕事と人の関係性
この博覧会が始まる前
たまたまネット掲載の記事の中に
ナウシカは映画として大ヒットしたが『仲間に言いたくないことを言わなきゃいけなくなり作品はできても友達は失った』
とても印象的で気になった宮崎監督の言葉でした
アニメーターという仕事は基本歩合制
働いた分だけしかもらえない中
宮崎駿監督は自分の中から湧き出る無限大のイメージを映像化したい
その信念に沿って映画制作することを決断して、今まで同じ机で横並びで仕事をしていた同僚たちに細かいイメージ伝達、今まで以上にクオリティを上げて仕事を依頼していくことは相当覚悟がいることです
ナウシカの表情ひとつ、映画の初期設定を見ても
何度もやり直したり、本当は言いたくないことも言って摩擦衝突もあったり、かなり苦労しながら作った作品だと思います
宮崎監督の頭の中にある
『イメージの映像化』『仕事に対する信念』
その思いを受け取り、可能性を感じた
鈴木プロデューサーがいて
形を整える高畑監督がいて
1人で頑張る世界ではなく常にお互い声掛け合いながらチームプレイで作品を作り上げていった様子も大博覧会の展示を見るなかで感じられました
大博覧会の展示品の中で
・企画書
・コピーライトのやり直し
・スケジュール表
・フローチャート図
・仕事場の掲示板
・興行成績が落ちたことの解析
どうせジブリだから面白いものを作る
世の中からそう見られていることの危機感から『量より質』しっかり内容つくりに専念して映画公開タイミングを長めに取る工夫をしたり
”完成後の映画”しか見てない私からすると
出来たもので満足することなく
『地道に』『緻密に』『コツコツやる』
日本人じゃないとなかなか出来ない仕事の仕方でとても貴重な資料の展示でした
そしてジブリの人たちの写真パネルを見た時に”自分達が有名になりたい”よりも純粋に『作品を大切』にし、『人も大切にしている』企業だと感じました
最後に『レッドタートル』のテーマ
どこから来たのか、どこへいくのか、いのちは?
今までのエンターテイメントなイメージからガラッと本質的なテーマに変わったときに
『人間とは何なのか?』
『生きることとは何なのか?』
人間より進化したAIが誕生しているこの時代に生きている私たちに対して必ずやって来るテーマであり明確な答えが明らかになる時代に入ろうとしているのを大博覧会を通して感じました。
※写真は小学生以来久しぶりにナウシカを描いてみました。整理した関係図を書いてみて『鈴木プロデューサー』の外の人との調整が一番大変そうだなと思いました(あくまでも個人の感想です)