チームプレイがうまくいかない原因観点6つの問題【社会人編③】の続きです。
【観点の否定・肯定】
相手の観点を肯定したら「従う」しかない。発展性、進化、多様性が起きない
相手の観点を否定したら相手の人が怒るし気分が悪くなる。協力体制、関係性、秩序が作れない
”【否定】の具体例”
ある日仕事の合間にAさんはBさんに呼び出されます。
Bさん「あなたさ、周りの人の雰囲気壊してるの気づいてないの?すごい迷惑なんだけど、わかってる?」
Aさん「ちょっとそれ、Bさん言いすぎじゃないですか。気分悪いんで今日帰らせてもらいます」
本当は部署のチームプレイが乱れているのをなんとかしたいと思っていたBさん
ただ”関係性を改善していきたいので一緒に考えよう”とアプローチすればよかったところ否定的な話から始めてしまったのでAさんとの関係性は悪化。さらに仕事がしづらい状況になってしまったのでした。
”【肯定】の具体例”
仕事中にAさんはBさんに注意されます
Bさん「あのさ、根本的にやり方なってないんだけど」
Aさん「申し訳ありません。Bさんの言う通りです。Bさんの指示通りに作り直します」
Bさんに合わせて仕事をするものの、Bさんの考え方が支離滅裂でどうまとめていいのかわからず。だけど受け入れてしまったのでやるしかない。発展性もなく上下関係で言われたままとことん合わせる。下手するとずっとこの関係性が続いてしまう。
【観点の不完全・完全】
自分の観点が”不完全”だと思ったら自信がない。何事においても意思決定ができない。生き方が不安定になる。完全だと思ったらどんどん頑固になっていく。自分の考えを押し付けて独善的、排他的になり酷いと人の話も聞けない状態になってしまう
”【完全】の具体例”
Aさんが休暇中に納品した商品にトラブルが発生。会社として大きな損害が出てしまった。
部長「あれだけ、散々大丈夫なのか確認しただろ!!どうしてくれるんだ!!」
Aさん「いや、でも、部長・・最終的に休暇OKだされましたよね・・・・」
部長「言い訳するな!責任取れ!」
Aさん「そ、そんなぁ・・・・話もまともに聞いてくれないなんて・・・・」
休暇の報告と仕事の引き継ぎを一通り済ませ、部署の許可をもらって休んでいたAさんでしたが、部長からすると問題が発生したときに”対応すべきAさんがいなかったことが問題”と判断し「こいつが問題だ!!間違いない!!」と確信を持って相手を攻める。人が一度完全に思い込んだ時に引き下がることは相当難しい状態になります。
”【不完全】の具体例”
Aさんが提案した商品にトラブルが発生し責任を取って会社を辞めることに
Aさん「はぁ、確かに自分が提案して企画書出した。全てにおいて、ああなってしまったのは自分のせいかなぁ。仕方がない・・・」
普段言われた範囲内での考え・行動しかしていなかったAさん
そもそも自信はない中でたまたま企画が採用されてしまい、部署内でチームで協力して商品を改善・ブラッシュアップすればよかったところ淡々と個人で進めてしまった。
人とのディベートの仕方もわからなければ、解決・方向性についての提案する力もないまま進み、このような状態になった。精神的にも不安定になるし、自分の居場所もなくなってしまう結果となった。
以上でチームプレイがうまくいかない原因
観点6つの問題【社会人編】4回シリーズ
お伝えしてきましたが、
”なんか、わかるなぁ”と思う観点ありましたでしょうか
今現在72億人それぞれの観点がある中で、観術では人類における全ての問題をシンプルに『6つのカテゴリー』×『2種類』=『12パターン』でまとめたのが【観点の問題6つ】です。
①非認知・認知
②異質性・同質性
③固定性・流動性
④自発・他発
⑤否定・肯定
⑥不完全・完全
人間が生きていくうえで必ず使っている「観点(脳の観点/個人の観点)」
これがどうやって作られているのか”正しく知ること・理解すること”で
「観点のZERO化(リセット機能)」が使えるようになります。
ZERO化が使えるようになることで「考え」「感情」に振り回される生き方から
常に今ここスッキリした状態で問題に対して客観的に向き合うことができる。
本当の意味での協力関係・チームプレイの達人になることが可能になっていくのです。
次回は
「個人の観点ができるまで」をお話ししたいと思います。
※写真は【観点6つの問題】を用紙1枚でまとめてみました。