映画「1984」あらすじ・まとめ 【オルタナティブファクト 二重思考による思考の統一化とは】
2017年、トランプ氏の大統領就任時に
オルタナティブファクトという言葉が一時期話題に上がったことがありました。
嘘を正当化。事実を否定するためにもうひとつの事実を作るといった意味です。
過去トランプ氏は『130万人の雇用を生んだ』と嘘の情報をSNSで流したり、大統領就任式の聴衆人数を実際よりも多めに発表したこともありました。
トランプ氏のSNSフォロワーは2017年10月現在で約4000万人。
アメリカの雑誌·新聞購読者が約800~1000万人と格差がある中で、もしトランプ氏の発信する情報が素晴らしいと思ってしまったら、嘘でも受け入れてしまう可能性もあります。
アメリカ国民の中でもトランプ氏から流れる情報に疑問に感じた人達が【二重思考】について書いてあるジョージ・オーウェルの小説『1984』に注目が集まりました。
日本にいても他人事ではありませんし、私自身もどんな話なのか、とても気になっていたので映画を中心に見てみることにしました。
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この物語は1965年に核戦争が起こり荒れ果てた世界が3つの統治国家に分断された世界。その一つの国で生きているウィンストンが主人公です。
①日常生活は常にテレスクリーンという機械で監視されていた。ウィンストンは監視から隠れて政府に対する不満を日記に書き始めていた。
②友人と外で食事に出かけると目の前で反逆者扱いされた人物が逮捕されたり、気分転換に夜外で買い物をしていると警察から職務質問をされ、翌日「思想管理局」に出頭命令が出て根掘り葉掘り聞かれることもあった。
③ウィンストンの仕事は真理省で「ビッグブラザー」のスピーチの誤報の訂正を担当していたがその仕事に違和感を感じていた。
④国では増悪の時間が設けられており地下組織リーダーへのヘイトスピーチをしている時に一人の女性から声をかけられた。
⑤女性はウィンストンが国の体制に不満をもっていることを察し、共に過ごしたいと提案。2人は付き合うことになった。
⑥ある日、ウィンストンは上司の発言からこの人は地下組織のメンバーではないかと思い、彼女を連れて上司に地下組織に入りたいと嘆願。そのことが政府に伝わりウィンストンと彼女は逮捕された。
⑦愛情省で軟禁され、指が4本に見えても政府が5本と言ったら5本というように思考を統制する洗脳を受けた。彼女に対する愛情は変わりないと思っていたウィンストンだったが、自分が一番嫌いなネズミを目の前に出された時に「罪なら私の代わりに彼女に!」と叫んでしまった。
⑧軟禁から解放後ウィンストンと彼女は以前と同じ感情を持てなくなっていた。そして唯一喜びも愛もすべて与えてくれる人が誰なのかわかった「ビッグブラザー」だと。
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ジョージ・オーウェルがスターリンの全体主義を批判の意味で書いた小説『1984年』暗黒社会。
映画の後半部分の『指が何本に見えるのか』の洗脳シーンが何とも言えない衝撃でした。そして、主人公の行動全てが「国」が作ったシナリオの中で操作されていたに過ぎない光景を目の当たりにして絶句しました。
この物語の全体を通してみるとそれぞれ価値観の違う人たちが存在する中で二重思考を駆使した『戦争中における思考の統一』
その中でポイントが2つあります。
【物語に出てくる愛情省の拷問の目的】
党から見た「脳を完全な状態にする」その者のすべてを打ち砕き、からっぽにし、最後に「ビッグブラザーへの愛」以外は残らないようにする。
【純粋な権力】
他人を支配する権力と人間の文明は「憎悪」を基礎にしており「人の顔をブーツで踏みつける時の快感は変わらない」この世界では踏みつける対象はなくならない。だから永遠と反逆者は罵倒されつづける「憎悪週間」はなくならない。
この2つは『1984』の漫画から一部抜粋した表記ですが、物語では協調して表現されているように感じました。
今の時代から見ると信じられないことですが、戦争が中心の社会では自然な流れになるのだと思います。
この物語は1947年に発表されたものですが
ジョージ・オーウェルは第二次世界大戦中における「思考の統一」が暴力による統制だと
こういう結果になってしまうと戦争を体感していない後世の私たちに書き残してくれたようにも感じました。
くぼみ戦争
電車のドア付近の『くぼみ』
『くぼみ』はいつ空くか分からない
でも、どうしてもほしい
だって、そこには【絶対的な安心】があるから
『くぼみ』に目掛けて向かう挑戦者たちは
今日も企業という戦場で全力で走りきっている
そんな挑戦者たちに私たちは毎日支えられている
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【解説】
ある日、電車に乗っていた時に近くにいた女子高生同士が電車のドア付近のことを『くぼみの奪い合い』という話をしていました。
面白い発想だなと思ってポエムにしてみました。実際、私も疲れて寄りかかりたい時はくぼみにむかって猪突猛進になりやすいです。
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blogを読んで頂きありがとうございます。
blogを始めて先日アクセス数が累計15,000PVを超えたので、初心に戻りポエムにしました。
現在、blogの更新頻度がまちまちですが、観点にフォーカスした内容をできる範囲で、更新していきたいと思っています。
ここ最近、北朝鮮問題のような全世界が取り組む必要がある問題や、日常でも普通に考えたら起こりえない事件が多発しています。
観る視点が固定されている状態では『なぜその問題が起きているのか』の原因、背景はわかりませんし、理解、解決まで到達するのは難しい状態です。
自分自身の『観る視点』がどのように動くのか、相手の観点がどのように動いているのか、人間一人ひとりが自分の持っている機能の理解が明確になることで問題に対する解決の糸口が見えてきたりすることもあります。
今の時代本当に必要なのは『観点』の仕組みを理解した『心』の開発開拓だと確信しています。
最後に、ポエムを書くことで「考えが整理」されていく習慣を目指しています。
映画【魔女の宅急便】あらすじ・まとめ 社会人一年目の悩みを乗り越える為の人間関係
スタジオノポックの「メアリと魔女の花」のTHE ART展と映画を観に行きました。
ネット上ではスタジオジブリの作品との違いについて色々なレビューを目にすることがありましたが、画風は同じように見えて、監督、プロデューサー、制作工程、ストーリー等、作りが異なるので”比較する作品”ではないと思った時に「魔女の宅急便」は一体どんなストーリーだったのか、今回このタイミングで振り返ってまとめてみることにしました。
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【あらすじ】
13歳になったら家を出る魔女のしきたりがある家に生まれたキキは満月の日に家を出ることにした。
旅立つと他の魔女に出会って修行中の話を聞いたり、天候不良でほうきで飛ぶのに苦労するが時計台のある海に浮かぶ大都会にたどり着く。
大都会を気に入ったが馴染めず途方に暮れているとパン屋のオソノさんと出会い空き部屋を借りられることになった。
自分の特技は飛ぶことしかできないので宅急便の仕事を始める。依頼の荷物を落としてしまったり、別の日では荷物を届けた先で嫌味を言われてしまったりとなかなかうまくいかないこともあったが、仕事中に画学生のウルスラやトンボ。老婦人と出会い少しずつ大都会での人とのつながりが増えていった。
ある時、魔力が弱くなりキキ宅急便の仕事を休業することにした。休業中にウルスラがキキを訪ね、ウルスラの小屋に行くことを提案。そこでキキは自分の悩みを打ち明けることで気持ちの整理がついた。
小屋から自宅に戻る途中に飛行船の事故のニュースを聞き、トンボが関わっていることを知ったキキは助けに向かう。この一件を通してキキは大都会での生き方が変化していった。
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初めてこの映画を観たのは小学生の時、母に連れられて映画館で観ました。
子供の時はあまり考えて観ていませんでしたが、改めて観てみると
●実家を出る時の「希望と不安」
●特殊な力があったとしても一人立ち、自立することの大変さ
●親、住み慣れた環境の中で作られた人間関係から一から構築しなければならない人間関係
●実家で与えられた女の子らしい一人部屋と自立してから住む最低限の物しかない質素な部屋との違い
●おしゃれができない、友達が少ない、周りとの相対比較
●仕事を楽観的に考え、後で墓穴を掘る。
社会人として親から自立する上で色々と感じる不安・失敗・希望といった感情が表現されていて、
大人になってから観ると感情にグッと来るものがありました。
映画館で母から買ってもらったパンフレットはいまだに持っています。
久しぶりに読んでみると
宮崎駿監督がどのような背景で映画を製作したのか、とても丁寧に書かれています。
裏話「魔女の宅急便のあれこれ」「制作ノート 話のタネ」には
●脚本・監督・プロデューサーを1人で3役兼ねていた
●宮崎監督(当時48歳にしてタフすぎる)
一日のスケジュール
毎日 出社8:00~9:00/退社 深夜2:00~3:00
通勤 車で片道約1時間、
食事1回15分、2食以外ほぼ仕事。
睡眠時間3~4時間。それを10ヵ月間継続
●10代~30代の女性に向けて共感してもらえる設定で制作している
●できるだけアニメのパターンから抜け出したいと思ってジタバタしながら制作
●当時「小品」にするつもりでラストはウルスラと話しをして元気になるで終わる予定だった
パンフレットを見ていく中で後半に制作の方の印象的なコメントがありました。
大人が成長する過程における
「一つの事件」=「経験である」
事件に遭遇して心が開け、強く成長するキキは魔女であっても本質的には「普通の女の子」である。
旅立ちから自分の個性を知り、宅急便を始めて人と人との間の関係が生まれ、交差して拡大する。
つまり文字通り「人間」なのである。
その「間」が多様化して力強く、布のように、織られていくのが自立であろう。
旅立ちに始まる自立には冒険と孤独と愛情が織りなされていく。
これがファンタジーの中でリアルに感得(カントク)されるのが「魔女の宅急便」
このコメントを通してキキが魔法が使える「特別な個人」ではなく、伝統を継承していく人としてその時の時代、社会の中で『人との関係性による調和・融合によってスランプを乗り越えていくこと』を丁寧に表現しているのを感じました。
最後にこの映画は28年前に作られたものですが
”どの年齢で見ても新しい発見がある”作品を作ることができる宮崎監督のすごさを改めて感じる映画でした。
2017年 暑中お見舞い申し上げます
2017年 梅雨が明けが発表されたと思ったら、お天気が不安定な日が続いており、今年はどんな夏になるのか予測がつかないまま、8月が始まった気がします。
日々の忙しさに追われて、気がつけば前回の記事から2ヶ月過ぎていました。
Blogの更新を楽しみにして下さる方の為にもなるべく1か月に1回更新できるように目指していきたいと思います。
2017年半年が過ぎ、気が付いてみると昨年の今頃に書いた「太宰治の人間失格 あらすじ まとめ」が
私のBlogの記事の中ですごい勢いでアクセスが伸びており、正直びっくりしています。
今の時代、人間とは一体何なのか「本質を知りたい」
そんなニーズが増えてきているのを日々感じているこの頃です。
最後に、Blogを読んでいただいた皆様へ
これから暑さが厳しくなる季節ですので、体調をくずされませんよう気を付けてお過ごしください。
会社にいきたくない病
朝、目覚めると身体が鉛のように重い
いつもの道を通り
鉄の固まりに乗り
コンクリートの檻に閉じ込められ
自分の尊厳を殺しながら時間を過ごす
死ぬこともできないから
ただただ生き続けるだけ
夜の帳(とばり)が降りるとき
世の中の縮図を抱き締めながら
明日への不安と共に
4cmの扉を静かに閉じ
今日も眠りにつく
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【ポエム解説】
いつもの道を歩き電車に乗るとまわりの人たちの顔に覇気がない
そしてある日、知人から『死ぬことも人に迷惑をかけてしまうのでただ生きるしかない』と言われた時にびっくりしました
働く多くの人たちは自分の人生(目的、目標、方向性)と繋がらない職場に所属
そこで同じ方向性に向かって楽しそうに仕事をする人と出会うのはなかなか難しい時代です
今ここ、何のために自分は生きているのか
そして人間一人ひとりの本当の能力の開花とは日本人は『本物のチームプレイができる可能性がある』ことに気がつかないと
『生きる屍』状態の人がどんどん増えて行くのを感じて書いてみました。
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blogを読んで頂きありがとうございます。
blogを始めて先日アクセス数が累計10,000PVを超えたので、今回は初心に戻りポエムにしました。
現在、仕事をしながら合間を縫ってblog更新しています。正直厳しいと思う時もありますが『どんな自分になって何を成し得るのか』あきらめたり、落ち込むことがあっても
常にそこと繋がったところから考えることで前に進むことができる。
仕組みを理解することの大切さを実感している日々です。
自分自身の『観る視点』がどのように動くのか
そして ポエムを書くことで「考えが整理」されていく習慣を目指しています。
映画【ゴースト・イン・ザ・シェル】攻殻機動隊 アニメ あらすじ・まとめ
以前から友人に「すごく良い」とお勧めされていたものの「何がどのように良いのか分からず」今回ハリウッド版の映画が上映されるタイミングで【映画/実写】⇒【映画/アニメ】⇒【マンガ/原作】の順番で見てみることにしました。3つの作品をシンプルに表現すると
【映画/ 実写(2017年)】
アニメからインスパイアされた新しい作品
【映画/アニメ(1995年)】
ある事件を中心に一つのストーリーにまとめた作品
【マンガ/原作(1991年)】
オムニバス作品
(それぞれのストーリーを一冊にまとめたもの)
その中でも比較的ストーリーがわかりやすい映画のアニメを中心に大まかにまとめてみることにしました。
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【あらすじ】
西暦2029年。外務省の通訳の電脳がハッキングされた事件が起こる。
草薙素子が所属する公安9課が事件を調べていく内に清掃員がゴースト(霊魂)ハックされる事件やメガテクボディ社で勝手に義体が製造される事件が発生。
そこには別の公安部隊が絡んでいること。あるプログラムが事件に関わっていることが徐々に判明していく。
そのプログラムと義体で生きる素子が出会うことで素子の人生に変化が起きていく。
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私が初めて「士郎正宗」氏を知ったのは「ドミニオン」でした。そのマンガの中で
・クローン人間
・うつ(一見、健康そうな人が病院に入る)
・マスクが必要な生活(大気汚染/アレルギー)
今は理解できる話ですが、読んだ当時「???」だらけでした。
攻殻機動隊の世界観も
今では世界中の人たちがあたり前に使用しているインターネット「WWW」が1991年に開発され、インターネットウェブサービスが始まったばかりの頃に士郎正宗氏はこんな時代が来るかもしれないと
・脳科学
・化学
・生物学
・物理学
・哲学
・スピリチュアル
・宗教
・法律
・社会情勢
・兵器
ありとあらゆる角度から色々な情報を統合して作られた、かなり時代を先取りマンガで、映画『マトリックス』の監督ウォシャウスキー兄弟がインスピレーションを受けたのも良く分かります。
士郎正宗氏が描いた「電脳ハック」「清掃員の記憶の情報書き換え」「AIの自由意思」の話やさらには素子が「”自分の脳を見た人間なんていやしない”所詮は周囲の状況で【私らしきものがある】と判断しているだけ」と語っていることを通して
「体」=「自分」ではなく
「意識・情報」=「自分・人間を作り上げている」
今、技術が進歩し、脳の記憶を外部データに入れたり、マイクロチップに人工知能が組み込まれ、人間に移植している人達が約50万人いるといわれています。
『体の範囲だけが自分』という時代が終わりを迎えようとしているとみることもできます。
2017年『この現実がどのようにできているのか』の研究が進みプレートが変わろうとしているタイミングにようやっとこの漫画の意味が理解される時代に入ってきたように思いました。
最後に士郎正宗氏の作品をまとめる中で、
情報過多で判断審判が激しいこの時代に生きる現代人にとって、彼のように「自分のイメージの外の新しいことを知る柔軟性」「客観的に情報を理解する能力」がこれから大切なことだと感じました。
2017年 明けましておめでとうございます
2016年は60年に一度の「丙の申」の年でした
昨年を振り返ってみると『自分自身』がどんなことをしているのか周りの人に伝えていないことに気が付いたり
そんな中で自分が気になるテーマをわかりやすく伝えるにはどうしたらいいのか
「資料・材料探し」「文章構成」等考えながら
仕事・日常のスキマを縫ってブログで表現することのチャレンジをした年でした
自分が力を入れて書いたブログが思いのほかアクセスがなく凹んだり
ささっと書いたブログが想像以上にアクセスが多かったり
文章のおまけで描いた「イラスト」の方を楽しみにして下さる方がいたり
ブログを書く中で自分の中のイメージと周りの反応とのギャップにビックリした一年でもありました
今年はガッツリした内容の文章からシンプルに気軽に読んでもらえるような文章を目指して頑張りたいと思います
本年もよろしくお願いいたします